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料理のチカラプロジェクト

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食と農の体験 ~エコール 辻 東京の学生が東大ホームカミングデイに参加<1>~

教育連携

2015.11.10

10月17日に東京大学の生態調和農学機構で開催された、ホームカミングデイ「収穫祭」で
今年も、エコール 辻 東京の辻調理技術マネジメントカレッジの学生が
こちらの農場で栽培・収穫された野菜を中心に調理、料理を提供し、
参加者のみなさんに召し上がっていただきました。

東京とは思えない風景が広がる敷地。



西東京の田無にある東京大学・大学院農学生命科学研究科附属・生態調和農学機構(旧東大農場・田無演習琳)は、平日は自然観察のために一般に公開されたり、地域貢献、生涯教育、初等・中等教育支援の観点から、地域の教育の校外フィールドとして利用されるなど、持続可能な生態系サービスによる、圃場と社会をつなぐ教育研究の場です。



今年で3年目となる東京大学とのこの取り組み。昨年に比べホームカミングデイの参加者の数も増え、辻調理技術マネジメントカレッジの学生も1年生も参加し、2年生と役割分担をして当日に臨みました。

6月に参加者希望者を募りました。学生23名が参加することになり、10月の収穫祭に向けて、8月から農場に伺い、農業体験もさせていただきました。


 
種を蒔き、作物を育てるためのレクチャーを受けたり、東大の方の指導のもと、畑で手入れもしました。

 
自らので育てたものを、収穫し調理して食べる。
食の基本ではあるものの、実際に栽培から調理までを経験できる機会はそう多くはないでしょう。料理人を目指している彼らにとって、今回の農業体験は食材について様々な視点から考えるよい機会になったと思います。

ホームカミングデイで料理を提供するにあたって、作物の栽培・収穫、仕込みのサポート、サーヴィスを1年生を中心に、メニューを考えたり、調理をするのは2年生を中心に行われました。


農業体験に興味を持ち参加したという1年生の石井さん。


今回、参加してみて知らない野菜が多いことにびっくりしたそうです。
もちろん、知っている野菜もありましたが、赤いミズナなど初めての野菜も多かったとか
また、間引きなどをはじめ、農作物を育てる過程でのさまざまな作業が、美味しいものを作る上で、いかに大切なことであるかをあらためて感じたと話してくれました。

 
収穫した野菜や果物を実際に食べてみて、やはりスーパーなどで売っている野菜とは味が違うことも実感したとか。
何故、違ったのか?それを考えるのも勉強ですね。

ホームカミングデイの当日は、まずは、野菜の収穫から。
 

 
採れたての新鮮な野菜を、参加者の方に召し上がっていただきます。

ホームカミングデイに参加の方々が、見学や体験をされている間に学生は準備に大忙しです。

昨年までは、写真の1階の食堂で料理を提供しましたが
参加者が増えたこともあり、今年は2階の和室へ。食堂は、調理の準備室となりました。

 

 

朝収穫した野菜に、準備してきた出汁。
前日、前々日と学校でも当日の準備・仕込みをしました。
もちろん、メニュー作りは、放課後にみんなで話し合ったり、試作をしたりと時間をかけてきました。


メニュー作成や調理を担当した2年生の植村さん。
農業、そして学校以外で料理をつくり提供するという体験に興味を持ち参加しました。
植村さんが担当したのは、日本料理。

参加して、印象に残っていることは?と聞くと、
参加者・スタッフを含め80名分の用意の材料を準備するのが大変だったとか。
いつもの実習より多い人数分を、いつもより少ない人数で準備しなければいけなかったので、
たくさんの蕪の面取りをして、時間もかかったそうですが、これもまた経験ですね。


面取りをした赤と白の蕪は、鯛と一緒に。

 
また、初めての場所、限られた道具で調理をしなければならないことに少し戸惑ったとか。
でも、いつもとは違った環境で料理を作れたことは、よい勉強になりました。と話してくれました。

 

 

 

<2>に続きます。