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【立教大×辻調】「観光の新たな役割・食科学と観光」シンポジウム開催レポート

12月5日、辻調理師専門学校とエコール 辻 東京は、立教大学観光研究所との共催で、「観光の新たな役割・食科学と観光」というテーマによる公開シンポジウムを開催しました。



今、「観光の新たな役割」として、食文化の視点も取り入れながら、食材の産地と消費者、料理人や研究者を繋いで食の知恵と技術の交流を促す動きが各地で行われています。観光と食がどう連携し、どのようなシナジー効果を生むのか、シンポジウムを通して共に考えました。

冒頭の挨拶で、立教大学観光学部特任教授のピーター・フックス氏は「もともと観光は世界で最も古い産業である。巡礼という行動の中で宿が誕生し、その土地の料理が振る舞われるようになった」と説明。そんな歴史に目を向けることで、現在における食と観光のあり方のヒントが見えてくると述べられました。

続いて、スローフード運動が発祥したイタリアの地に拠点を置いて活動されている、Genuine Education Network代表の齋藤由佳子氏は、イタリア食科学大学での特徴的なプログラムを紹介。「本大学では食を学ぶ"旅"そのものが授業になっており、文理横断で学ぶことを実践している。食文化と観光は切り離せるものではない。その地域にある資源を理解し、いかに資本化させられるか。そのアイデアやクリエイティビティに活動できる人材の育成が持続可能な観光を生み出す鍵となる」とお話されました。

辻調理師専門学校の尾藤環は、「美食学(ガストロミー)とSDGs(サスティナブル)」をテーマに講演。「近年、"美食"という言葉には、持続性という社会的概念や倫理性、地域の多様性など、国連が提唱するSDGsの考えが加わり、食の世界では料理人の価値観をも変化してきている。また政府が掲げるインバウンド4000万人の受け入れには、食×農業×観光の連携が必要であり、それらを繋ぐのが教育機関である」と説明しました。



最後に、経済産業省商務情報政策局サービス政策課の阿部尚行氏は、「サービス産業はGDPの7割を占めるもので、この分野の生産性向上は不可欠である。1人当たりの消費額がアップすれば経済的インパクトは大きい」と説明。そのためにも食のイノベーション人材が必要で、多方面から食文化にアプローチできる人材の育成が重要であると述べられました。

また立教大学観光学部教授の庄司貴行氏の進行で行われたパネルディスカッションでは、食が安定的に供給できる安全性について、
「日本では食の価値が消費者視点で語られすぎていることへの危惧」「道の駅の増加は目覚ましい。料理人が市場でなく生産地へ赴く動きも増えている。生産者との連携は大切」「サプライチェーンやトレーサビリティの充実は必要」などの意見が交わされました。

また観光における付加価値についてどう考えるか?という聴講者からの問いに対しては、
「非金銭的社会価値とビジネス価値は一旦切り分けて考えるべき」「人間が根本的に持っている価値観を見直すべき」「縄文時代がなぜ1万5千年も続いたのか、お金でない価値が存在する時代を今こそ考えなければいけない」などの回答があがりました。



あっという間の2時間半でしたが、観光の新たな価値観、観光や食が担うべき役割など示唆に富んだシンポジウムとなりました。

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