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ポール・ボキューズさんを偲んで②

ポール・ボキューズさんの訃報に接し、悄然とした思いにひたっています。その多面的な業績はとても語りつくせませんが、その不在がなぜこんなに重く心に響くのか、改めて考えてみたいと思いました。

20世紀後半のフランス料理の革新を主導した若き俊英の1人であったボキューズさんは、やがて前衛から退いた後も、国内外を問わず、多くの料理人にとっての精神的な支柱であり、ガストロノミー、すなわちフランスの美食文化の生きた表徴であり続けました。

時代を超越したそうした貢献がなぜ可能だったのか、人物論を含めて様々な理由が考えられますが、自らの歴史的使命を認識していたことが最大の要因だったのではないでしょうか。

彼が長きにわたって料理界の中心に君臨し続けることができたのは、逆説的ですが、自分がフランス料理の技術継承の歴史の鎖の輪のひとつにすぎないことを、深く理解していたからでした。過去の蓄積の上に受け継いだ技術を未来につなげるために、また技術的洗練の高みをめざすフランス的価値観を広めるために、ボキューズさんは料理コンクールや料理教育に積極的に関わりました。

一方で、ひとりでは何事もなしえないことを知っていたからこそ、同世代の仲間との親密な関係を大切にしたのはもちろんのこと、世代を超え、国境を超えて、フランス料理を志す者を応援しました。そうして期待と夢を託したのです。たとえば、私たちのフランス校の学生がそうでした。

ボキューズさんが耕した現代フランス料理の豊かな土壌からは、多くの才能が現れました。また、世界の料理人との交わりによって、フランス料理は風通しのよい場所に引き出され、未来に向かって押し出されたとも言えるでしょう。

フランス料理を心から愛し、それを作る人、楽しむ人たちすべてに温かいまなざしを注ぎ続けたボキューズさん。その愛情を受けた私たちは、彼の志をしっかりと受け継ぐ者でありたいと思います。

辻調グループ 辻静雄料理教育研究所 八木尚子

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