OSAKA

辻調理師専門学校

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中国料理 「薬膳」について

中国料理

2017.03.13

こんにちわ!!(ノ・ω・)ノ

中国料理班ブログ担当の中島です!


前回は中国料理のスープを使用したスープ料理を紹介しました!

しかも、中国料理らしく薬膳スープです!

(もちろん中国料理には普通のスープ料理も多々ありますので誤解無きように・・・(゚ω゚;) )


薬膳スープと聞くと、薬臭そうとか、マズそう・・・などのイメージが先行するかと思いますが

前回紹介したスープは美味しくて優しい味のスープです!

では、何故優しい味になるのでしょう?というのが前回までのお話でした。


それではその理由を説明していきます!

前回の最後に、優しい味の正体は「生薬」にあるというお話をしました。

そもそもその「生薬」とは何ぞや?というお話なのですが、皆さん「漢方薬」をご存知でしょうか?

単語として聞いたことはあると思いますが、具体的にどのようなものかと聞かれると

うまく説明できない方が殆どかと思います(´∀`;)

まずは「生薬」についてですが、生薬とは薬として効果のある「薬効」と言われるものを強くもった

「自然界に存在する植物や鉱物」になります。


「漢方薬」とは
「生薬を原料とし、複数の生薬を配合して作った薬の事なんですね。

患者さんの病状に応じて専門のお医者さんが最適なものを配合し、処方します。

配合の種類は大まかに分けて以下の4つに分類されます。

・病状に対してストレートにアプローチする役割の 「君薬」

・君薬の効果をさらに高めるような補助的な役割の 「臣薬」

・生薬の副作用を抑制する 「佐薬」

・上記の生薬同士の薬効を調和させる 「使薬」


生薬をこの4種類の役割に当てはめ、数種類の生薬を選び調合され漢方薬は作られます。

ようするに生薬とは漢方薬の原料となる自然界に存在する天然の薬のようなものですね。


少し難しいお話をしましたが、ここからが本題です!(ง `ω´)ง

薬膳料理とは、漢方薬の原料となる「生薬」を使用した料理の事を指します。

今回でいうと龍眼、ナツメ、クコの実、山芋の乾燥品が生薬にあたります。

 

 


ではなぜ薬の原料を使ったスープが美味しくて、優しい味になったかという話なのですが、


生薬の効き目には3種類の分類がされています。

「上品」「中品」「下品」の3種類なのですが、

「上品」は効果はそれほど強くないが副作用がなく毎日服用しても大きな問題がないもの、

逆に「下品」は効果がとても強いが副作用も強いもの、

「中品」はその中間にあたります。


ですので上品が優れていて下品が劣っているという意味ではありません(;´゚Д゚)ゞ


「上品」は比較的薬っぽくなく食材として使用しても、味のバランスを大きく崩してしまうような物は

あまり無いと思われます。

逆に「下品」は良薬口に苦し、という言葉があるように苦かったり、いわゆる薬っぽい独特な香りが強いものなど

料理に使用するにはなかなか癖の強いものが多いように思われます。



この事から分かるように今回使用した4種類の生薬は全て「上品」です。

ですので味も薬っぽくなく、でもどこか体がやすまるような優しい味になっていたんですね(´∀`*)

生薬の薬としての効き目である「薬効」の話をすると長くなるので省略しますが、大まかにいうと今回の4種類は

「滋養強壮」要するに体が元気になる効果がある材料なんです!

「上品」なので、ガツン!と効果があるものではありませんが毎日飲んでも副作用などの問題が無く、

身体に健康なスープということだったんです!

ちなみにほっこりするような気分になるのは龍眼とナツメに精神安定の効能があるので、

それもひとつの要因かと思われます。


美味しいものほど体に悪いなんて話をどこかで聞いた事がありますが、

美味しくて身体にも良いものがあればこれほど素敵なことはありませんよね。

そんな可能性のあるスープ料理を紹介させていただきました!

今回は画像が少なく、文字が殆どになってしまい読みづらかったかもしれませんが

またひとつ、中国料理の違う魅力を知っていただけていればと思います。


次回は学校を飛び出してお届けしてみたいと思います!(๑˃̵ᴗ˂̵)و