OSAKA

辻調理師専門学校 (調理)

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第32回調理技術コンクール全国大会 入賞!!

コンクール

2017.02.22

2月21日、東京・新宿NSビルにて
第32回調理師養成施設全国調理技術コンクール全国大会が開催されました。


今回は、昨年の各地区予選大会を勝ち抜いた選手75名が全国大会に、
辻調理師専門学校からは、5名が出場しました。

表彰式前の会場は、人・人・人でいっぱいです。

前日の仕込み作業、当日の調理作業、盛り付け作業での審査があります。
調理の基本技術をみる審査では、それぞれの部門で、切り方作業2課題、火の通し方1課題が審査されました。

【日本料理】大根の桂剥き、里芋の六法剥き、出し巻き卵
【西洋料理】じゃがいもシャトーむき、にんじんのジュリエンヌ、プレーンオムレツ
【中国料理】たけのこの細切り、ピーマンの細切り、薄焼き卵

自由課題では、各部門共通で海老を使った前菜と、日本料理は、白み魚のすり身を使った椀、西洋料理は、肉を使った主菜、中国料理は豚肉を使った主菜のオリジナル料理を2作品仕上げます。

基本調理の技術はもちろん、衛生面や仕事の段取りなどにも重きをおいて審査がされるので、ただ単に作品だけを美しく仕上げればよいということだけでなく、総合的な調理師としての技術が問われます。

各部門の講評では、技術は確実に上がっていること、また作品の点数自体は僅差で審査がとても難しくなってきたとのお話がありました。その中でも、みせるためのものだけでなく、おいしく食べるためのものであったかどうか、また西洋料理や中国料理は日本文化に根差した外国料理ではあるけれど、その料理の基本を崩さずに洗練されていく必要性があるのではないかなど、まだまだ考えるべきことはたくさんあるようです。

結果は、

<日本料理>
マネジメント学科2年生 今井柊児くん 農林水産大臣賞
マネジメント学科2年生 河本友介くん 後援団体長賞

<西洋料理>
マネジメント学科2年生 高峰笙くん 後援団体長賞

<中国料理> 
マネジメント学科2年生 福田陽子さん 厚生労働大臣賞
調理師本科・調理クラス キム ナムヒョンくん 協賛会社賞


見事、全員が入賞です!!

 

左:農林水産大臣賞を受賞した今井くん 右:厚生労働大臣賞を受賞した福田さん

昨年の夏から、練習を重ねて頑張ってきた努力の結果ですね。
出場した学生に、今回コンクールでの受賞した感想を聞きました。

 
高峰くん

正直、すごく悔しいです。でもすごく、いい経験になりました。普段ではできないような練習もできました。今回の悔しさを忘れずに、これからに活かしていきたいです。フランス校へ進学するので、さらに頑張っていきたいと思ってます。

 
キムさん

こんなに大きな大会に参加するのははじめてで、普段の練習が大事だということがあらためてわかりました。先生方もいい環境で練習できるように配慮してくださって感謝しています。練習をすればするほど伸びていく、逆にいえば練習なしにはいい結果は得られない。という大事なことがわかりました。

 
河本くん

人生のいい経験をさせてもらったと思います。去年の6月頃から練習をはじめて、毎日毎日、出し巻きも練習だけでも500回、600回とか巻きました。大変でしたが、こういう機会を与えてくれた学校に感謝しているのと、その辻調に入学させてくれた両親にこの結果を伝えて、ありがとうと言いたいです。

 
今井くん

表彰式では胃が痛かったです。この賞の受賞はうれしかったですが、まだ、僕よりも上がいるので悔しさもありますね。今回出場して、つきつめるということがどれだけ難しいかが実感できたのがよかったと思います。まだまだわかってないことも多かったので。春からは京都の料亭に就職が決まっています。切り方ひとつとっても、ミリ単位で料理自体がかわってくるので、そういうことをつきつめられる料理人になりたいです。

 
福田さん

コンクールは、長丁場でめげそうになった気持ちをあげていくことがすごく大変でした(笑)。でも、先生方がサポートしてくれたので、大臣賞をとることができたのだと思います。自分の好みではなく、どういうものが好かれるのかということを考えて作品をつくりました。継続は力なりだと思うので、まずは続けていくことを目標に頑張っていきたいと思います。

受賞の喜びと同時に、いろいろな課題もそれぞれに感じたコンクールになったようです。これからが料理人としてのスタートですので、今回の経験を糧に、ぜひそれぞれの道で頑張ってもらえたらと思います。

みなさん、おめでとうございました!!