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辻調グループ フランス校

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齋藤 義人さん 研修先:CHATEAU DE BAGNOLS(シャトー・ド・バニョル)

研修生レポート

2018.08.22

齋藤 義人 SAITO YOSHITO
2017年秋コース レクレール校 フランス料理研究課程
出身校 長野・松本第一高等学校卒
辻調グループ出身校 エコール 辻 大阪 辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ フランス校留学コース卒
研修先:CHATEAU DE BAGNOLS(シャトー・ド・バニョル)

僕の研修先は13世紀に建てられた要塞を改装したホテルレストランです。アメリカ人の映画俳優など有名人も数多く宿泊されているようです。周辺はボジョレのブドウ畑に囲まれており、ホテルからは雄大な景色を一望することができます。ここには1ツ星レストランのほかビストロも併設されています。歴史を感じさせる格式ある雰囲気のホールと、絶景のテラス席があります。春夏の時期はテラス席で食事をされる方が多く、100人以上の結婚式を行うこともあります。

重厚な外壁の中には大きな庭園があり、春になると桜の木が一面に咲き、6月になるとサクランボがなります。庭園に生えている野生のハーブや花は料理にも使用します。

シェフはフランス領レユニオン島の出身で、ポール・ボキューズなど数々のグランメゾンで修業をしていたそうです。とてもやさしく、いつも僕のことを気にかけてくれています。同僚は明るく楽しい人達ばかりです。時々いたずらされたりもします(笑)。このお店は研修生や短期間勤務の人も比較的多く受け入れているので、いろいろな人と関わることができます。フランス人以外(スペインやポルトガル)の人も働きに来ることがあります。厨房ではフランス語、英語、スペイン語が飛び交っています。

最初はまかないの準備やカナッペの仕込みから仕上げだけでした。慣れてきて早くその仕事が終わるようになるとアントレ(前菜)の仕込みをやらせてもらえるようになりました。その後、アントレの仕上げやアミューズ(突き出し)の仕上げも担当するようになりました。着実に仕事ができるようになってアピールすることが大切です。

シェフのつくる料理は盛り付けに多くのハーブや花を使い、美しく仕上がっていて、それがすごく参考になっています。南国のセンスが感じられます。また、違う国出身の人達と交流することで、いままで知らなかった食文化について知ることができました。これも研修ならではの体験だと思います。

住居は2人部屋に1人で生活しています。バニョルの村にある仕事場から徒歩3分の建物が丸ごと従業員寮になっています。共用のキッチンがあるので、休日は自分で料理することもありますが、休みの日にはヴィルフランシュやリヨンで買い物をしたり、ディジョンまで行き、食べ歩きをしたり、美術館を回ったりすることが多いです。買い物は30分ほど歩いたところにある町によく行きます。そんなに大きくはありませんが、時々マルシェが出ていて、とても賑わっています。 

研修に出る前はスピードについていけるか、コミュニケーションがしっかりとれるか、とても不安でした。でも、周りの仲間たちのサポートもあり、しっかりコミュニケーションをとりながらスムーズに仕事ができています。
研修中はできるだけ多くのことにチャレンジして、帰国後も同じ気持ちでどんどん新しいことを吸収していきたいです。