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辻調グループ フランス校

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福岡 渓くん 研修先:L'O DES VIGNES

研修生レポート

2016.02.18

福岡渓 FUKUOKA Kei
エコール 辻 東京  辻フランス・イタリア料理マスターカレッジ卒業
愛知・岡崎城西高校卒業
2015年春コース レクレール校 フランス料理研究課程
研修先:L'O DES VIGNES

僕の研修先「ロ・デ・ヴィーニュL'O Des Vignes」はフュイッセ Fuisséという村にあるレストランです。
お店にはガストロノミー(美食)を追求するレストランと、ワインをメインに気軽に料理が楽しめるスタイルのバー・ア・ヴァンBar a Vin(ワインバー)があり、どちらの料理も同じ厨房で担当します。
 
(左)ガストロノミーレストラン (右)ワインバー

シェフはM.O.F.(フランス最優秀料理人章)を受章しているすごいシェフです。
シェフは知っている日本語をとても積極的に使い、たくさんコミュニケーションをとってきてくれます。
仕事中でもかなりやさしく、そして丁寧に教えてくれるし、自分の考えをしっかりと聞いてもらえるので楽しくやっています。シェフをはじめスタッフの人はみんなとても優しい人ばかりです。

 

研修開始時はアントレ(前菜)から始まり、アミューズ・ブーシュ(突出し)などを少しずつやらせていただきました。今ではヴィアンド(肉)の盛り付けも少しずつやらせてもらえるようになりました。
僕たちの研修は狩猟で獲った野生のキジやカモなど「ジビエ」の季節にあたるので、日本ではなかなか触れることのできない食材の処理を手伝わせてもらったり興味深いことばかりです。
 

料理は週ごとや、材料などによって変わるので、多くのことを学ばせていただいています。
レストランから厨房が見えるようになっており、また厨房からもレストランを見ることができるようになっているので、ちょっとドキドキしますね。

フュイッセの村はお店はほとんどなく、隣のマコンMâconという町までいかないと町らしい町はありません。
ですが、ここは白ワインの産地としてとても有名な村なので、見渡す限りのブドウ畑のほか、ドメーヌ(ワイン生産会社)がたくさんあります。
一度、僕にいつも仕事を教えてくれるフルールさんにフュイッセとマコンを一望できる場所に連れてってもらいました!ゴーカート(?)みたいな車で飛ばして楽しかったし、とてもきれいでした!
ここはホントにとても緑が多く、店はあまりありませんが、不便に感じることはありません。

 

(左)マコンの周辺の観光地のひとつ「ロッシュ・ドゥ・ソリュトレROCHE DE SOLUTRE(ソリュトレ期の岩)」
(右)研修先の住居の目の前にあるブドウ畑に囲まれた古い教会

住居はお店が同じ並びにある村役場の2階の部屋を借りてくれていて、そこで生活しています。
2人部屋、1人部屋と複数部屋があり、トイレ、シャワー、キッチン、サロンは他の従業員と共同で使っています。
初日はホントにさびしくて、不安でドキドキしたのを今も覚えています。
休みの日は基本的にリヨン近郊で研修をしている友達と集まって食べ歩きなどをしています。
みんなからそれぞれの研修先の話などをきいて、自分もがんばらなきゃ、と思いますね。
連休のときにはアルザス地方へ旅行にも出かけました。
 

(左)食べ疲れて、ちょっと目がうつろに(笑)
(右)フランスのクリスマスシーズンも本場のアルザス地方で体験できてよかった

研修中は多くのことが勉強になっています。
レストランの人も自分の考えを受け入れてくれるので、盛り付けなども少し自分で考えてやることもあります。
なので、シェフの料理のセンスや、自分で考えてつくると何より自信をもってやることができるので
とても自分にとって大切なことを勉強させてもらっています。
フランス校在学中はなかなかうまくいかず、自信をもつことができませんでした。
研修も本当にやっていけるかとても不安でした。しかし、実際の研修では皆とても優しく、スタージュ生を受け入れてくれます。研修を数か月終え、レストランでは自信を持って料理をつくることができています。


ここにいる間にしっかりと学び、これからの就職でも自分に自信を持ち、この研修で学んだことをこれからずっと生かしていけるように頑張っていこうと思います。いつか自分でお店をもったときに、この研修での盛り付けや料理法を生かしていけるように残りを頑張っていきます。