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辻調グループ フランス校

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岩田 和也さん 研修先:Patisserie ROLANCY

研修生レポート

2015.01.20

岩田和也さん IWATA Kazuya
大阪・浪速高校 卒業
辻製菓専門学校・製菓技術マネジメント学科卒業
2014年春コース レクレール校 製菓研究課程
研修先:Pâtisserie ROLANCY


僕の研修先の「パティスリ・ロランシー」はクロワ・ルスという丘の上ににあります。
リヨンでは有名なところらしいです。クロワ・ルスには綺麗な景色が見えるところがあって、たまに夜に行ってみると
ギターを弾いて歌っている人がいたりしてお気に入りの場所です。住居はお店の近くの屋根裏部屋の1人暮らしで、
部屋はかなり小さいく狭いですが、それが1人暮らしには最適です。生活には何も困りません。
クリスマス仕様のお店の外観はこんな感じ。


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内観は色んな種類のものが並べてあります。
ガトーはもちろん、コンフィズリーやチョコレート、あとヴィエノワズリー、パテ・アン・クルート、などなど幅広く売っています。
写真のパテ・アン・クルートは焼き上がったばかりの状態です。


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研修が始まって最初に担当した仕事はタルト・オ・フリュイの仕上げです。慣れてくるにつれて、他にもババ・オ・ラムの
仕上げやヴィエノワズリーの焼成などをやらせて貰えるようになりました。


シェフはフランス語を出来るだけ分りやすく丁寧に伝えてくれる親切な人です。でも、1度怒るとかなり怖いです。
普段は作業中によく鼻歌を歌っている陽気なシェフです。写真の隣にいるフランス人は先輩スタジエのトーマです。
トーマはまだ仕事に慣れず、ラボ内のフランス語もあまり解らなかった僕にいつも分りやすく仕事を教えてくれた、
とても優しく良い人です。よく機械でチョコレートのトランペをする時に一緒に作業した仲の良い友人の1人です。


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休みの日はしょっちゅう食べ歩きをしていました。家の近くに、リヨンのほかの有名店「ブイエ」や、「セーヴ」の支店が
あるのでそこでも、よくケーキを買っています。こないだたまたまセーヴさんが店にいて、いっしょに写真を撮ったりしました。


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友達にも会ったりしています。この前はリヨンのサロン・ド・ショコラに行ってきました。
リヨンでもサロン・ド・ショコラがあるんです。パリよりは規模は小さいですが、リヨンの有名店が勢ぞろいしていて、
会場でデモンストレーションもやっていました。


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春コースなので僕たちの研修ではフランスのクリスマスの忙しさを体験できます。クリスマスが近づいてくると、
出勤時間が1時間早くなり、あと休日は週に2日だったのが1日になりました。
そしてさらに近づいてくると、次は勤務時間が3~4時間程増えました。でも本場フランスのパティスリーでクリスマスを
経験出来るならそれにこした事はないと思います。仕込みはやっぱりビュッシュ・ド・ノエルばっかりです。冷凍庫の中は
仕込んだそればかり。ラボ内の冷凍庫がいっぱいになると、地下室の倉庫にある、でっかい冷凍庫にプラックに何個も
乗ったビュッシュ・ド・ノエルをいくつも重ねて運ぶ、運ぶ、運ぶ、運ぶ。とにかく運ぶ何往復もしました。
でもたまに仕上げをさせて貰えたりもしました。仕事が終わると、すっかりこんな顔になってしまってました(笑)


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クリスマス当日、出勤時間が恐ろしく早くてビックリしました。24日は夜中の2時出勤、25日は1時出勤でした。
でも勤務時間は以外と短く、特に25日はすごい。たった3時間でした。突然掃除を始めた人が居たのでビックリもう終わり?
みたいな感じです。フランスではパティシエもクリスマスを楽しめそうです。そして仕事が終わった後、なんと2個も
でっかいブッシュ・ド・ノエルを貰えました。1人暮らしなので食べ放題です。たまりませんね。


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学校にいる間は研修の事はあまりイメージ出来ていませでした。周りがフランス人ばっかりなんだなーというくらいしか。
でも、いざ、研修に出てみると確かにその通りなんですが何かが違いました。
少し研修をなめていたみたいです。あんなに小テストで勉強したフランス語が、実際フランス人が話すのを生で聞いてみると
全然わからない。知っている簡単な単語でも聞き取れなかったら意味がないのです。


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研修中に勉強になった事は作業の効率や、スピードです。学校でも現場でも求められるからわかっていたのですが、
仕事の貰い方は現場に出て働かないとわかりません。もちろん全てフランス語しかも全てぐっちゃぐちゃの筆記体。
何が書いてあるのか全然わかりません。自分のつたないフランス語で教えて貰いにいく積極性が求められます。


でも自分が作らせてもらえたお菓子のルセットが増えていくのがたまらなくうれしかったです。どんどん自分の身に付いて
いっていくのが実感できます。将来の自分の店に出したいものもいくらかありました。この前はタルト・プラリネという
リヨン名物のお菓子を作れるようになったので、ぜひ将来店に出せるようにひきつづきがんばります!


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