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S'Burjerstuewel - Chez Yvonne (シェ イヴォンヌ)

フランス校 食べ歩き日記

2015.11.20

"ビストロ"という言葉は「居酒屋のような雰囲気を持つ店で料理もお酒も誰もが気楽に楽しめる!」との触れ込みで日本でもすっかり定着したようですが、アルザス地方のストラスブールでは"Winstub ヴィンシュトゥブ"と呼ばれ、独特の食文化を持つアルザス地方の郷土料理とアルザスワイン、アルザスビールが手軽に味わえる店として地元では大盛況です。

 



ストラスブールにはフランス国内は勿論、お隣ドイツを初め沢山の観光客が訪れてきます。いつも満席となる人気店は沢山あるのですが、今回は大聖堂から歩いて3分ほどにある1873年創業の老舗店「Chez Yvonne シェ イヴォンヌ」を紹介します。
タイトルのS'Burjerstuewelは創業時の店名をそのまま残しているんですね。

 

店内の2階に上がるところに有名人の写真が壁一面に張られていました。
グルメな大統領?政治家?歌手?芸能人?と勝手に想像してしまいますが、なんとアルザスが誇る「美食の殿堂 オーベルジュ・ド・リル」のエーベルラン氏もご来店していました!



今日のお勧め料理を書いた黒板がテーブルに置いてあります。こちらはグランドメニュー以外の今の季節の特選素材を用いたスペシャル料理ですね。
"猪のパテ"なんかもありますよ!



アルザス地方はドイツのお隣とあって地ビールの味わいが特筆に価します。
有名な「Fischer」そして「Schtzenberger」は今回初体験でしたが、何とアルコール分6.8%!適度に冷えて、旨し!

 



【前菜】
アルザスといえばフォアグラが名産。そのテリーヌは料理人なら誰でも知っているものですが、本場のそれは流石に色合いといい、艶といい、口に入れたときの滑らかさと風味が違います!


【前菜】
Presskopfプレスコップフ。所謂「ヘッドチーズ」。豚のツラミ、ミミなどの肉を白ワイン、香味野菜と共にを柔らかく煮て、テリーヌ型でゼリー寄せにしたもの。



【メイン料理】
オンブル・シュバリエ(アルプス岩魚)のロースト、レンズマメ添え
淡水魚の女王と呼ばれるその身はとても柔らかく繊細な舌触りです。


【メイン料理】
シュークルート アルザス風 これは郷土料理の代表格としてシャトーでも良く作るのですが、本場アルザスではハム、ベーコン、ソーセージの製法がドイツ風に仕上げてあるので香りがスモークの香りが高く、とても敵いません!

このように一般大衆が楽しめる地元の名店はストラスブールだけではなく他の町でも沢山あります。常に満席状態なので予約をしたほうが賢明ですが、一度は気楽にアルザス名物を堪能してみて下さい! 乾杯!!

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Winstub Chez Yvonne
10 rue du Sanglier 67000 Strasbourg
Tel: 03 88 32 84 15
www.chez-yvonne.net