FRANCE

辻調グループ フランス校

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川野瑞貴さん:調理・2014年秋コース

在校生レポート

2015.03.10

入学前に参加したオープンキャンパスでフランス校のDVDを見て興味を持ったのが、入学を考え始めたきっかけです。本場の空気を感じながら、現地の食材に触れたい、そして色々な経験をしたいと思い、フランス校入学を決めました!

フランス語、寮生活...私にとってははじめてのことだらけでした。友達ができるかどうか不安でしたが、とてもいい人ばかりで、毎日たくさんの事で助けられています!部屋は4人部屋です。同じ部屋の友達とはとても仲がいいですが、気を遣うべきところはお互いに守っています。そのバランスがとても大事だと思います。フランス語は友達同士や先生と使いながら覚えています。文法も大事ですが、単語をしっかり覚えたり、ジェスチャーを交えながら伝えたりすることの大切さも痛感しています!

授業が終わった後は、平日はほとんど次の日の実習の動きの打ち合わせをしています。週末は休みなので、友達と散歩に行ったり、友達の誕生日会を開いたり、寮全体がにぎやかでとても楽しいです!調理、製菓の学生が、男女関係なく仲良くしているので、いい雰囲気だと思います。

フランス校に入学して、班のメンバーや友人の料理への意識の高さ、作業のスピード、頭の回転の速さに驚きました!私は不器用な方なので、苦手なことが多いのですが、友達や班の人に支えられて、実習も生活もなんとかこなせていると思います。また「フランス人はプライドが高い」という印象を持っていましたが、とても優しく、人と関わっていくのが好きな人たちなんだということを知りました。

入学してからすぐに、シミュレーション実習でコース料理を作らなければならなかったので、講習を理解して、動きを考えるだけでとても大変でした。前回の実技試験では2セリの肉料理が課題だったのですが、直前の実習で自分が全くできていないことを感じたので、テストの前日まで、流れやオーダーの勉強をたくさんしました。テストでは反省点もありましたが、ナレ先生にほめてもらえたのはとてもうれしかったです。ここでの頑張り、考え方の変化が3セリへのモチベーションにつながりました!

日本の学校では授業の前に、学生が使う器具について先生方がしっかり説明してくださったり、食材がすでに集められたりしていましたが、フランス校ではそういったことはありません。器具を使う日の前日までに、わからないことがあれば自分から先生に質問しに行ったり、確認したりなければなりません。レストランの現場に入ったら、自分から積極的に動いていくことが大切になると思うので、とても良いと思います。

ヴァカンスはフランスのパリやカルカソンヌ、イタリアのローマ、ミラノなどに行きました。どこに行きたいのかをよく考えて、行きたい場所が同じ友達を見つけることから始まって、ホテルや電車の予約もすべて自分たちでしなければならなかったのでとても大変でした。ですが、ヴァカンスが始まるとこうしたことの大切さがよくわかり、「先生方に感謝しなくては!!」と思いました。

    

ヴァカンス中、たまたま一人で電車に乗った時に、私が予約していたはずの席に別の人が乗っていました。フランスではよくあることだと聞いていたのですが「まずい!」と思い、その人にチケットを見せましたが、うまく伝わりません。そうしたら隣の人が察してくれて、話をしてくれました。結局ただの車両間違えで、座っていた人もすぐに席を譲ってくれました。言葉の大切さを感じましたが、フランス人の優しさにとても感動しました!

「リエルグ村の方の家で」

食べ歩きをして印象に残っている料理は、「ポール・ボキューズ」の「スープ・オ・トリュフV.G.E.」と、パリの高級ホテルの3つ星レストラン「ル・ムーリス・アラン・デュカス」で食べたオマールの料理でした。「スープ・オ・トリュフ」は日本に居たときからのあこがれだったので、食べることができてうれしかったです。「ル・ムーリス」のオマールは、一生忘れないと思うくらいおいしかったです!

「ムニュ・スペシオ」ではオマール海老を使ったアントレ(前菜)を担当しました。12月ごろから仲間と内容を考え始めたのですが、試作の段階でできると思っていたことの半分のこともできなかったり、盛り付けを決めるのに時間がかかったりして難しかったです。これまでは、料理を口にした時にどういう味がするのかということばかり気にしてしまいがちだったのですが、ムニュ・スペシオを通じて、お皿全体で何を表現するのかということが大事なんだと気がつきました。

    

3月から「レストラン・ラ・ポスト・キエニーRestaurant La Poste/KIENY」というレストランで研修する予定です。アルザス地方のミュルーズという街の近くにある1つ星レストランです。小さなアットホームなお店で研修がしたかったので、その希望が叶ってうれしいです。料理の技術面だけでなく、フランス語についても心配事は尽きませんが、一生に一度あるかないかというすごい経験になると思うし、もっとフランスを好きになりたいので、精一杯頑張りたいと思います!

「フランス校に行きたい!」、「フランス料理が大好き」だと思っていて、お金などの問題がないのであれば、絶対にフランス校に来た方がいいと思います。フランスの食生活やフランス人の考え方を知ることで、もっと料理が好きになります!勉強したフランス語をきちんと覚えていると、こちらの授業やシェフとの会話も楽しめると思います。

「外来講師のジャック・デコレ氏と」

フランス校では授業で料理や文化を知っただけでなく、先生や友達からもたくさんのことを学びました。具体的には感謝や気遣いなど、当たり前のことがすごく難しいということ、そして、親への感謝の気持ちを大切にしなければならないということです。研修に出て、これまで吸収したことを活かして、精一杯学んで日本に帰国したいと思います!

「ボキューズ・ドールでの一コマ」

川野瑞貴 KAWANO Mizuki

2014年秋コース レクレール校 フランス料理研究課程

出身高校:私立錦城高校(東京都)

辻調グループ出身校:「エコール辻東京 フランス・イタリア料理マスターカレッジ」