
 阪神間のスイート愛好者なら、「マイケルジェイズ倶楽部」という名前を一度ならずとも耳にしたことがおありだろう。苦楽園に誕生したこの店は、オーナーがアメリカ留学中に出会ったというモントレーのあるカフェをイメージして生まれた。アメリカ版おふくろの味ともいうべき手づくりパイと、おいしい時間へのこだわりが凝縮された、そのお洒落で心地よい雰囲気はまたたくまに評判を呼び有名店となった。おりしも洋菓子ブームの搖籃期。その後苦楽園にはケーキ&カフェが雨後の筍のように生まれ、一時は苦楽園の界隈だけで8軒を数えたという。あれから15年。マイケルジェイズ倶楽部の歴史は、そのまま阪神間のスイート・ウォーズ(甘い戦争)の変遷とともにあったと言えるかもしれない。 平成元年には、苦楽園から灘区六甲道のアクタス内に移転。古い倉庫を改造した全席数180席という大型店として華々しい再デビューを飾った。しかし平成7年あの阪神大震災によって店舗全壊。そして、平成9年9月に現在の東灘区住吉駅南のこの場所にて復興オープンを遂げたのである。 「震災後ずっと探していた、と言って来てくださる方も多いんです。そんなお客さんたちの声を聞くと、ずっとこの店で頑張ってきて良かったと思います」と奥田氏。 現在の店は大きなガラスが明るく開放感いっぱいで、のびやかな居心地の良い時間がゆったりと流れている。総席数は約40席。日常からホッと抜け出して、ひとときアメリカの古き良き青春の香りを楽しんでみるのもいいだろう。 「まだまだこの店を知らない人も多いですから、もっと広く知らせていきたい。ここが軌道に乗ったら、以前のアクタスのような大規模店もやりたいし、パイ専門のテイクアウトショップもやってみたいですね」と、夢も広がる奥田氏。マイケルジェイズ倶楽部はこれからも阪神間のスイートマーケットを賑わせてくれそうだ。
マイケルジェイズ倶楽部 神戸市東灘区住吉東町4-6-16 りりぱっとはうす1F エ078-822-2007
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