PORTO(ポルト酒)

ポート・ワインの産地は、ポルトガルの北部を流れるドウロ川の沿岸に限られており、収穫されたぶどうは、果汁に酵母が加えられて、発酵がはじまる。途中、まだ糖分が残っているうちに、ブランデーの入った樽に移し、発酵を止める。このため、天然の糖分が残り、甘口に仕上がる。甘口の程度は、この発酵を止める時期によって決まる。そして、ドウロ川河口のオポルトの対岸、ヴィラ・ノバ・デ・ガイヤの貯蔵庫に運ばれ、一年間の貯蔵の後、大樽に入れられ、さらに最低4〜5年の熟成を重ね、濁りを取り瓶詰めされる。出荷前には必ずポート・ワイン協会の品質検査を受け、その合格品にのみ、ポルト・ワインの呼称が許されるのである。


( 世界の名酒辞典)
 発行:平成6年11月30日
  編者:講談社
 定価:3700円


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