バームクーヘン(BAUMKUCHEN)



棒を使って焼く中心が空洞のピエス・モンテPIECE MONTEE 。この珍しい菓子はオーストリアが起源で、19世紀にルクセンブルクでは家庭の祝い事に欠かせないものになった。多くはカルダモンなどの香辛料、すりおろしたレモンの皮、ヴァニラ、ラム酒で風味をつけたビスキュイ生地でつくる。ガスか電気の熱源のそばで一般的には円錐形の回転する棒に液状の生地を1層ずつかけて直火で焼く。

層状に焼き上がって木の幹を切ったように見えるので、「木の菓子」という意味の名前がついた。柔らかい菓子で、垂直にたてて飾る。高さ1mに達するものもある。


LAROUSSE gastronomique
新ラルース料理大辞典
 翻訳:辻調理師専門学校/辻静雄料理教育研究所
 発行所:同朋社






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(写真)DAS GROSSE BUCH DER KUCHEN UND TORTEN

    Teubner Edition
  im verlag Grafe und Unzer

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