OGの方々に講師に来ていただきました!
先日、OGの方による外来授業がありました。
午前は個人店「カルチェ・ラタン」に就職された林夢子さんにお話していただきました。
とても明るく気さくな方で、砕けた親しみやすい口調で私たちに
個人店に就職したきっかけや、カルチェラタンの魅力について語ってくださいました。
カルチェラタンの現店長を務めている冨田大介さんは美大出身ということもあり、
お店の内装や包材を先代から引き継いだときに自らデザインし一新したそうです。
お菓子がおいしそうなのはもちろんですが、さらにそれを引き立てるデザイン性・機能性共に
優れた包材の数々には驚きました。
また、スタッフがとても仲がよく、お店が忙しいときには全員で接客したり、
休日には一緒にレジャーに出かけたりもしているそうです。
話している林さんの表情からも楽しさが伝わってきて自分もこんな環境で働けたらいいな、と思いました。
試食にはお店の焼き菓子から林さんのおすすめ4品を用意していただきました。
オレンジのフィナンシェには店長のご両親が栽培しているローズマリーがあしらってあるなど、
基本に忠実でありながらも独創的で新しい焼き菓子でした。
午後はホテル「リーガロイヤルホテル」に就職された桐山栞さんにお話していただきました。
とても丁寧な話し方をされる方で、たまに照れたような笑みを浮かべながら
個人店とホテルでの仕事の違いや、ご自身のフランス校時代の思い出などを話してくださいました。
朝のケーキの仕上げから始まって仕込み、閉店作業と多様な仕事をこなす個人店に対し、
自分の持ち場でひたすらに同じ仕事をこなすホテル業務。
できる仕事は限られているけれど、
その分自分のスキルを一つずつ確実に磨いていくことができるのだとおっしゃっていました。
また、ホテルは大きな企業であるというのも大きな利点だそうです。
大規模なパーティーや海外のシェフを招いてのイベントなどは個人店ではなかなか経験できません。
実際フランスからパティシエを招いてイベントを行った際には間近でテクニックを見ることができただけでなく、フランス留学で培った語学力を生かして一緒に食事にも行くことができたそうです。
桐山さんにはアッシェデセールを実際に作っていただき、試食しました。
(※assiette dessert:皿盛りのデザート。レストランなどで提供される。)
今回用意していただいたのは「カリカリパインをあしらったピスタチオのパルフェ ココナッツのシャーベット」です。
濃厚なピスタチオのパルフェの上にパインとココナッツのソルベ、カリカリのパインをトッピングし、周りにはココナッツミルクのソースが注がれています。
パルフェの濃厚な風味を感じながらも、ソルベとソースのココナッツが後味をさっぱりとさせてくれるとてもおいしいでセールでした。
終始笑顔で作業されていましたが、手の動きはスピーディーで先輩の偉大さを感じました。
お二方ともエコール 辻、フランス校を卒業し、就職なさっていますが、自分のキャリアを見据えた上でどういう就職が自分に適しているのか、的確に判断されているなあと感じました。
私もフランス留学を目指す身ですので、今回のお話を参考にしながら自身の将来について今一度考えてみようと思います。
お忙しい中私たちのために講義をしてくださった林さん桐山さん、お二方にこの場を借りてお礼申し上げます。
ペンネーム:伊予葛
プロフィール:スイーツがとにかく好きで入学しました!
食べ歩いたり、家で作ったりスイーツまみれの毎日です。
フランス校目指して頑張ってます!