エスコフィエ校
1998.11.1-11.15


ジビエ、様々なキノコ、新鮮な貝類といったものが市場の店頭に並び、レストランのメニューに入ってくると、いよいよ食の秋到来です。ボージョレのみならず全国でワインの 新酒が発売されるのも今月半ばです。さて、2セリでは、実習にもジビエが加わります。日本ではなかなか味わえないめずらしい食材に舌鼓と言いたいところなのですが、癖のある風味に顔をしかめる生徒もいます。11月3日から6日にかけて、調理と製菓の実習・実技試験およびフランス語口頭試験を実施し、9日には、調理、製菓、フランス語各科目の筆記試験を実施しました。10日には、2セリが開始しました。12日から、1セリ試験の集計結果をもとに、個人面接を開始。技術系の日本人シェフ、教務、フランス語担当者の3名で生徒一人ずつと質疑応答形式で面談は進み、日常生活、実習、講習、フランス語を有機的に結び付け、生徒が実力を養うことができるように指導することになります。面談は週末をはさんで17日まで続きます。(山田)


トピック

<キノコ狩り>

秋は食にかかわる書籍の出版物が増える時期でもあります。本屋の書架には、秋の味覚というべき食材の本のみならず、毎年改定されるワインやレストランのガイド本なども、秋の訪れとともに一斉に立ち並ぶ観があります。しかし、その中でも、一際目を引くのは、キノコ図鑑の豊富さです。そして、これには実質的な理由があります。日本では本当の山国育ちしか経験することもない「キノコ狩り」が、フランスでは少し都会を離れれば、実益を兼ねたレジャーとしての地位を獲得しているのです。素人がとったキノコを持ち込めば、薬局が有毒のキノコを教えてくれるといったサーヴィスもあります。しかし、毎年、フグ毒によるものに匹敵する割合で死者が出ているのも事実のようです。(山田)







辻調グループ 最新情報はこちらから