トピック
<ユーロ始動> 本年1月1日から欧州11カ国で、新通貨ユーロが導入されました。と言いましても、まだ実際のユーロ紙幣や硬貨は流通していませんので、非現金取引だけの導入ということで銀行間、企業間の取引はいざ知らず、我々の生活レベルからは未だ少し距離があります。しかし街の商店では、商品の価格は全てユーロとフランの2本立てで表示され、例えば我々がユーロ建ての小切手を受け取った場合でも、現在の固定された換算レートで自分の銀行口座に(フランで)入金することが可能です。実際には2002年の1月1日から、ユーロ紙幣と硬貨が流通し始めます。そして当初は6月30日までの半年間で全ての各国通貨の回収を終える予定でしたが(つまりその間に個人で持っているフランス・フランをユーロに交換しなければなりません)、今またこの半年間という猶予期間を、6週間(!)に短縮しようという動きも出ているようです。いずれにしても2002年の夏には、フランス・フランもドイツ・マルクもイタリア・リラもスペイン・ペセタもみんな無くなってしまいます。翻って例えば、「日本円」という通貨が、ある日を境に法貨としての地位を失うということを我々は想像できるでしょうか? (中村) |