エスコフィエ校
1998.12.16-1999.1.15


ヴァカンス(冬期休暇)が終わり、1月11日より後期の授業を開始致しました。ところが10日朝からフランス東部は断続的な大雪に見舞われ、火曜日に一旦青空が見えたものの、結局13日の水曜日まで降り続きました。今回は、ヴァカンス開始を例年より1週間遅らせ、3セリの授業を休み前に1週間行ったのですが、これが功を奏したのか、3週間ぶりの授業もなんとかスムーズに再開されたようです。ところでヴァカンスは概ね大過無く終了、職員一同ホッと胸を撫で下ろしました。しかし一方で、ヴァカンス期間中ほとんどシャトーを出ることなく過ごした生徒が例年になく多くおり、背景には経済的な問題があることを考えますと、今後のヴァカンスのあり方を考えさせられる一つのきっかけとなったように思われます。(中村)


トピック

<ユーロ始動>

本年1月1日から欧州11カ国で、新通貨ユーロが導入されました。と言いましても、まだ実際のユーロ紙幣や硬貨は流通していませんので、非現金取引だけの導入ということで銀行間、企業間の取引はいざ知らず、我々の生活レベルからは未だ少し距離があります。しかし街の商店では、商品の価格は全てユーロとフランの2本立てで表示され、例えば我々がユーロ建ての小切手を受け取った場合でも、現在の固定された換算レートで自分の銀行口座に(フランで)入金することが可能です。実際には2002年の1月1日から、ユーロ紙幣と硬貨が流通し始めます。そして当初は6月30日までの半年間で全ての各国通貨の回収を終える予定でしたが(つまりその間に個人で持っているフランス・フランをユーロに交換しなければなりません)、今またこの半年間という猶予期間を、6週間(!)に短縮しようという動きも出ているようです。いずれにしても2002年の夏には、フランス・フランもドイツ・マルクもイタリア・リラもスペイン・ペセタもみんな無くなってしまいます。翻って例えば、「日本円」という通貨が、ある日を境に法貨としての地位を失うということを我々は想像できるでしょうか?  (中村)







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