飛行機から降り、バスに乗り継いで空港内ロビーに向かう。しばらくして暗やみに慣れ、何気なくバスの中を見回していると窓ガラスに見慣れた文字が浮かんでいる。「自動扉」、「ワンマン」といった日本語だった。要するに、この国では日本を初め、他の国々で廃車になった車を輸入し、それを整備し直して空港や国内で再度利用しているということだ。とにかく国の経済において、かなり苦しいものを感じさせられる。　ロビーに到着し、入国審査を受けて手荷物の受け取り、そして税関検査へと足を運ぶ。ここでまた一つ難関。ベトナムでは＄3,000-以上の外貨や、カメラ一台の持ち込みに関しても税関申告を必要とする。書類の記入に関して何も難しいことはないのだが、係官の手続きに時間がかかってしまう。　やっとの思いで空港を出、市内のホテルに向かう（ベトナムでは車は右側走行）。途中、ガイドのユンさん(Mr.TO NGHIA DUNG) にベトナムについていくつかインタビューしたところ、次のような答が帰ってきた。

・一般的ベトナム人家庭（４人）の一日の食費、約＄２－程度。
・給料は月平均約＄８０－（全体の約70％）。
・大学卒業及び専門分野で働く人々で＄１００～３００－（約20％）。
・これ以上の所得を持つ人は全体の10％以下で、都会では物乞いする人々も目立つ。

　車で空港から約10分くらいのところに宿泊地のオムニ・サイゴン・ホテル（OMNISAIGON HOTEL ）があり、市内へはさらに車で15分ほどかかる。早速チェックインして荷物を部屋に置き、ベトナム料理最初の食べ歩きに出かけることにした。