

クレープと言えばパリというイメージが強いのですが、発祥はフランス「ブルターニュ地方」とされていて、初めはそば粉で作られ、パンの代わりに食されていた事もあったようです。
生地の焼き目が、布地の「ちりめん」(=クレープ)に似ているところからそう呼ばれています。
バリエーションは沢山ありますが、今回は簡単にカスタードクリームを包んでみましょう。

O:クレープ発祥の地ブルターニュに私は行ったことないけど、小林さんは行ったことあるよね?
K:いきました。でもブルターニュはもちろんだけど、パリのモンパルナスのあたりでも、よく食べたなぁ。あの辺は、クレープ屋さんがいっぱいあるよね。
O:モンパルナスの駅がブルターニュからの電車の終着駅だったからでしょ。
M:そうらしいね。私は、カルチェラタンのあたりで食べた。あの辺も多いよ。
K:何日通ってもいいっていうくらい、何軒もあるよね。
M:うんうん。それで食事用からデザートまでいろんなバリエーションがある。私はお砂糖たっぷり、レモン汁ちょっとで、砂糖がジャリジャリいうのを食べるのが好き。
O:私はアイスクリーム。熱いクレープにアイスクリームを添えて食べるのが好き。あっ、そうそう、アイスクリームにバナナを炒めたのを加えるとおいしい!
M:うん!バナナとバニラアイスクリームとチョコレートのクレープは人気あるよね。
O:バナナをキャラメリゼして、それにアイスクリームと一緒に食べたらおいしい〜! でも、シンプルなクレープ・シュゼットも好き。
K:シュゼット、いいよね。私は、そば粉を使ったクレープを、砂糖とシナモンとバターで食べるのが好き。
M:そば粉のクレープで私のお勧めは、ハムと卵にチーズをかけて、オーヴンにいれて焼いたもの。これをシードルを片手に食べるとまたおいしいんよね。
K:そうそう、シードルは素焼きのボウルに入って出てくるんよね。
O:でも日本じゃそば粉のクレープやってるとこ、ないかもね。料理としてのクレープもほとんど見かけなくて、甘いのが多い。ツナなんかを包んだものもあるけど、生地の作り分けはしてないんだろうな。それでもおいしいんやけど・・・。
M:そば粉のクレープをやってるところがあれば、食べに行きたい。
K:ところで、クレープの作り方のポイントは?
O:まず、生地の作り方ではバターを入れるタイミングかなー。今回は失敗が少ないように、粉と卵と砂糖を入れたところにバターを入れて、そこに牛乳を入れるようにしたの。牛乳がたくさん入るから、最後にバターを入れると、油が表面に浮き出たような生地になってしまうことがある。
それと注意するのは、焼く時のフライパンの温度。温度が高いと生地がはねてしまうし、温度が低すぎるとベチャッとひっついてしまう。
M:薄焼き卵と同じ要領だよね。
O:そうそう。ポイントは、ちょっと白い煙がたつまでフライパンをあっためておいて、ちょっと冷ますこと。私がよくやるのは濡れたふきんを置いておいて、そこにフライパンをジュってあてて温度を下げる。そうしてから生地を流すとちょうどいいと思うよ。
M:そういえば、そんな歌があったよね。ホットケーキミックスの歌。♪フライパン、フライパン、あったまったら濡れたふきんでジュッと冷やす♪
O・K:え〜っ、知らない、そんな歌。初めて聞いた!
M:そう?さみし〜・・・。(気を取り直して)フライパンの温度がよくても、生地を均一に広げるのって難しいよね。
O:薄いクレープを焼こうと思ったら、タイミングよくフライパンを動かさないといけない。でも、厚めでもいいなら簡単に広げられるよ。生地の厚みは好みでいいから。
K:クレープって、一度にたくさん焼けるけど、食べきれなかったら保存できるんかな?
O:前に一度、焼いたものを冷凍してみたけど、2〜3週間おいて食べたらおいしくなくなってた。もちっとした感じがなくなって・・・。ご飯を冷蔵庫に入れて置いておくと、パサつくのと同じ感じかなぁ。温めなおしても、おいしくならなかった。
M:冷蔵庫で保存すれば2、3日は持つよね ?保存期間が短い分、パサついたりもしないだろうし。
O:うん。長期保存しなければ、もちっとした感じは保てると思う。でも、作って3日以上も冷蔵庫で保存するのは、食品衛生上も心配が残る・・・。
K:おいしいものは、作ってすぐ、おいしいうちに食べきるのがベストって事か。
O:そう言うことやね。アイスクリームやジャム、はちみつ、メープルシロップ、バターに砂糖、好きな物を添えて、いろんなバリエーションで楽しんで下さい。
O・K・M:あ〜、クレープ食べたくなってきた!!