熱帯アジア原産のヤシ科の常緑高木。ココナッツともいう。果実は人の頭ほどの大きさをしている。果皮は厚く、外側は革質で、中央部分は厚く粗い繊維状、さらに内側が堅い殻になっている。殻の内部にたまった胚乳を利用する。まだ熟していない液状のものはココナッツジュースとして飲む。甘味が少なく薄味。熟して白濁した胚乳はココナッツミルクと呼ばれ、料理に利用されている。ココナッツミルクがさらに熟すと固まってクリーム状になる。これを乾燥させたものはコプラと呼ばれ、粉末や細切りにして料理やお菓子に利用される。主な産地はフィリピン、インドネシア、モザンビークなど。 産地では24〜29度で保存されるが、10〜16度で保存すれば数カ月間は持つ。
(説明) 料理材料大図鑑 マルシェ 監修:大阪あべの辻調理師専門学校 初版:1995年6月10日 発行者:野間佐和子 発行所:(株)講談社 定価:6800円
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