ラム、日本ではすもも(李)と言われ、種類も多く6月中旬から7月下旬にかけて市場に出回ります。暑くなる夏に向かって、体力の弱まりだす時期に爽やかさと食欲を増進してくれる素晴らしい果物です。

ラムと言えばドイツで研修していた時に食べたプラムの思い出が一番印象深いですね。日本ようにジューシーで果肉の柔らかいプラムではなく、果肉のしっかりしたツヴェツチェ(Zwetsche)と呼ばれる楕円形の深青紫色したプラムです。

季節になると大量に購入されます。種の部分に包丁をいれて種を取り出し、果肉を半分に開いて、薄く伸ばして発酵させた生地の上に隙間なく敷き詰める。表面に砂糖をたっぷり振りかけ、バターを散らして強火のオーブンで一気に焼き上げる。これでツヴェッチェンクーヘン(ZWETSCHENKUCHEN)の出来上がり。

味が強いので振りかける砂糖を控えると大変。酸っぱい! しかし、よく売れました。季節のものなので時期になるとオーブンプレート(60×40cm)3〜4枚作っていたと思います。しかし、知らないうちに無くなっているのが常でした。

ランスではプラムよりもアンズをよく用いるので、食べた記憶があまりないし、プラムを使ったお菓子を作った覚えもないですね。

ほとんど干しプラム(アジャン産<Agen>)で、種を取った後にマジパンを詰めて作るフリュイ・デギゼ(FRUITS DEGUISES) と言われるものや、レストランでは、干しプラムのワイン煮が出される程度で、生のプラムを用いて作るお菓子は珍しいです。










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