11月21日午前11時20分、ホーチミン市タンソンニャット国際空港を離陸。日本から到着した日は夜になっていたのでよくわからなかったが、この空港はとてつもなく広い。その一部には軍事用のヘリコプターが待機し、今はほとんど空っぽの格納庫が以前の戦争を静かに物語っているかのように思える。 午後1時40分、VN220 便は20分ほど遅れてハノイ市ノイバイ空港に着く。着陸前に驚いたのは、広大な空港の敷地内に畑が数多くあり、牛も農作業を手伝っている。もう日本ではほとんどお目にかかれない光景である。気温は15℃。また大阪と同じ気温に逆戻り。今朝まで滞在していたホーチミンは30℃もあったのに、半袖姿では寒さが少し身にしみる。それにこの空港では、最後に預けた荷物のクレーム・タッグの提示を求められる。なくしたわけではないが、チケットにつけてあることを忘れ、空港を出るのに少し手間取ってしまった。 早速車に乗り込み、宿泊先のホテルに向かう。今年できたばかりだという高速道路を利用し、市内に向かって走り出したが何かが違う。日本の常識では考えられないことが、目の前に広がっている。つまり、さきほど着陸前に見た農作業をしていた人々や牛が、平気で高速道路を横断しているのだ。それにそのことを示す道路標識まで路肩に立っている。いくら文化や生活習慣が違うとはいえ、ここまでくれば立派なものである。本当にこれがベトナムの首都なのかと疑ってしまう。 途中、とうもろこし畑の広がる田園地帯を通り抜け、 (名前の通り河の水が紅く、川幅がかなり広い)を横切って、宿泊先のレイクサイド・ホテル(LAKESIDE HOTEL )に着く。所要時間約40分。
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