大阪ミナミは宗右衛門町。道頓堀川を見降ろす『ホテルメトロThe21』の15階に「乾隆亭」はある。ホテル全体のイメージテーマコンセプトである"ネオ・ヨーロピアン"感覚の店内はゴージャス＆モダン。しかも南面の大きな窓からは、ミナミの林立するビル群や綺羅星の如き夜景が一望できる。遠くには通天閣も見え、なんとも現実離れした“不思議空間”を醸し出している。「どこか香港の喧噪と似通っているような気もしますね」と竹入氏。とすれば、本場仕込みの広東料理を中心とした中国料理の真髄を堪能するのに、うってつけの舞台演出と言えるかもしれない。
客席は全部で80〜90席。ふたつの個室を有し、宴会やパーティにも柔軟に対応できる。カップルで夜景を楽しみながらロマンティックなチャイニーズ・ディナーを味わってもいいし、家族や会社仲間とわいわい楽しむのもいい。それぞれの使い方ができそうな、既成概念にとらわれない新感覚の中国料理店。ミナミの穴場的存在である。ちなみに店名は中国の秦の時代の皇帝の名前に由来している。この乾隆帝の時代が政治的にも経済的にも最も安定し、食文化も発達したのだそうだ。「帝」が「亭」になっているところがご愛敬。