秋の山野の色鮮やかな季節も終わり、北の方から足早に冬がやって来ています。師走に入り、いよいよ本格的な冬の到来です。 和歌は、木の葉も草も早ばやと舞い散った、寒々としている山里の風景を詠い、作者自身の心の内もそれとなく表現しています。 お菓子は、冬の枯れ葉の散る人けのない山里をイメージして作りました。 漉し餡に小豆の蜜漬けをまぶしたものをまず作り、 いら粉 で 霜 を表し、 こなし生地で作った木の葉を巻き、 全体で、初冬の山里に落ち葉の降る様子を表現しました。
定岡 宏和