夕食
民芸調のレストランで、入口を入ると地方の食器類が陳列されている。店内には歴代王室の家族の写真が壁一面に飾られている。外人客が多いのだろう、メニューはタイ語と英語で書かれたものが準備されている。
カピをベースにした辛味と塩味の強い味噌。これに生野菜として、輪切りのきゅうりとささげ、キャベツ、トゥアプー(シカクマメで蟹の足の形に似た野菜)が添えられる。さらにプラーシークン(鰺の一種で、一度蒸したものを油で焼いている)が別添えで運ばれてくる。味噌は野菜につけて食べるのだが、ちょっと塩味が濃過ぎる。魚は塩の塩梅がちょうどよい。
一口大に切った鶏肉に下味をつけ(オイスターソースや砂糖、シーユー・ダムなど)、バイトーイ(タコヤシの葉)で包んでパーム油で揚げている。カリッとした葉を除くと、ほどよく火の通った鶏肉の香りが食欲を満たす。ナムチムは、チリソースとケチャップをベースにしたものを水で薄めたようなもので、甘辛さが目立つ。