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連載コラム 独逸見聞録
これから度々話の舞台となるのはオッフェンブルク(Offenburg)。ドイツの西南部のバーデン・ヴュルテンベルク州でも西の端、ライン河とシュヴァルツヴァルト(黒い森)の中間に位置する街です。この街に在住している辻調グループ校の卒業生(そして元職員)が、独断と偏見(?)を時に交えながら、食文化を中心とした情報をお届けします。
2度目の朝食 〜ドイツの食習慣〜
朝食(Frhstck : フリューシュトゥック)

喫茶店の朝食の一例(豪華版) ドイツでは朝食を2度とる習慣がある。
 1度目は自宅で。学生達の登校時間は日本よりも早めで、7:00過ぎには通学路を急ぐ子供達の姿を見掛ける。かなり早起きをしなければ、のんびりと落ち着いて朝食をとることはできないので、簡単に済ませることが多いようだ。
 コーヒー(Kaffee:カフェー)やココア(heie Schokolade:ハイセ・ショコラーデ)などの温かい飲み物と、パンというのが主なパターンである。大型のパン(Brot:ブロート)の場合もあるが、大抵は小型パン(Brtchen:ブレートヒェン)。但し小型といっても生地重量で60〜80gあり、日本のパンと比べるとずっと大きい。食パン(Toastbrot:トーストブロート)は殆ど見掛けない。
 小型パンはナイフで上下2つに割り、切った面にバター(Butter:ブッター)やジャム(Marmelade:マルメラーデ)、ハチミツ(Honig:ホーニッヒ)を塗る。北部では、ハムやチーズを食べる家庭も多いとか・・・。この他、ヨーグルトや果物などが、各家庭の好みで加わる。
 旅行者としてホテルに宿泊する場合には、かなり豪華なビュッフェ スタイルの朝食が用意されている。高級ホテルに限らず、大抵どこでも充実している。また、喫茶店でも朝食セットを楽しむことができる。

2度目の朝食(果物やサンドイッチ) 2度目の朝食は、10:00〜10:30頃に学校や職場で。ドイツの学校での授業は、午後行われない代わりに朝早くから昼過ぎまで続くので、その途中で軽食をとる。公に認められた「早弁」と言い換えれば、分かり易いだろうか・・・。
 リンゴやバナナなどの果物やサンドイッチなどを家から持参するか、登校や出勤の途中でパン屋に寄って、ブレッツェルや菓子パンなどを購入する(リンゴや洋ナシは、皮のついたまま丸齧りする)。学生は、校内の売店を利用することもできる。

昼食(Mittagessen : ミッタークエッセン)

 子供の帰宅を待って始められる家庭での昼食は、13:00頃からとなる。かなりの高学年になっても、授業は昼までで終了する場合が多く(全日制の学校は少数)、日本のような給食の制度はない。
 1日の中で温かい食事(warmes Essen:ヴァルメス・エッセン)をとるのは、基本的にこの時だけで、いわゆる「正餐」にあたる。大抵は、肉料理に野菜、じゃがいもやヌードルなどの付け合わせが付いていて、ボリュームたっぷりである。
 大学生は「学生食堂(Mensa:メンザ)」で、従業員数の多い会社に勤める人達は「社員食堂(Kantine:カンティーネ)」で、安上がりに食べることができる。銀行や商店などの社員食堂の無い職場に勤めている人達は、「大衆食堂」の日替りランチや「喫茶店(Caf:カフェー)」での軽食などを利用しているようだ。
 また個人商店の中には、この昼食の時間帯(12:30〜14:00)には店を閉めているところもある。

夕食(Abendessen : アーべントエッセン)

 夕食は、18:00〜20:00に家族皆で揃ってとる。日本人から見ると、非常に簡単に済ませることが多い。パンとハム(Schinken:シンケン)やソーセージ(Wurst:ヴルスト)の薄切り、チーズ(Kse:ケーゼ)、ピクルスなどの「冷たい食事(kaltes Essen:カルテス・エッセン)」である。飲み物もビールやワイン、ジュースなど冷たいものを飲むことが多い。夕食のパンは、朝食の小型パンと同じ場合もあるが、大抵は大型のパン。パン屋でスライスしてもらうか、各家庭で食べる分だけ切る。
 買い物とテーブルセッティング(朝食と違ってナイフとフォークを使う)をすれば、夕食の準備は全て終了である。そして食後はこの数少ない食器を、殆どの家庭に普及している食器洗浄機に入れるだけで片付いてしまう。
 昔は、夕方に温かい食事を作ることは稀だったらしいが、少しずつ変わってきている。労働条件などの事情のため、昼に「正餐」をとらずに簡単に済ませて、夕方に温かな食事をとる家庭も少しずつではあるが増えている。

間食(Zwischenmahlzeit : ツヴィシェンマールツァイト)

ブッターブレッツェル 食事と食事の間にとる軽食。代表的な「2度目の朝食(10:00〜10:30)」の他、「午後のコーヒーとケーキ(16:00〜)」などもこの間食のひとつである。
 ドイツ南部で、この間食として頻繁に登場するのが、ブレッツェル(Brezel)である。色々な時間帯に、実に様々な場面で見掛ける。 ビールやワイン、コーヒーなど、どんな飲み物とも相性が良いのがその理由かも知れない。
 2度目の朝食のために買っていく人もいるし、午後のちょっとした空腹時には、紙袋に入れて貰わずに、すぐ齧りついている人もいる。
 また小さな子供連れで買い物をしている場合など、子供が空腹を訴えると、必ずと言っていいほど、このブレッツェルを親は買い与えるようだ。ベビーカーに乗っている1〜2歳の赤ちゃんには、塩辛いのではないかと思うが(余計な心配?)こちらではよく見かける光景である。「ブレッツェルは、子供にとって握り易い形をしているし、親にとってはチョコレートやジャムなどが付いていないので、口の周りや衣服が汚れないからいいのよ。」とはある女性の談。納得の一言である。
 このブレッツェルを上下2つに割り、切った面にバター塗ったブッターブレッツェル(Butterbrezel)も美味しい。但し、ブレッツェルには、太くて柔らかい部分と細い部分とがあるので、切る時に少しばかり技術を要する。これさえクリアすれば、後はドイツ風に厚くバターを塗るだけで出来上がる。


コラム担当

Kimiko Kochs
人物 キミコ・コッホス
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