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連載コラム ビバ!!ベバレッジ
人間は水を口にしないと数日しか生命を維持できません。何でも体の70%以上が水分だとか・・・・それはさておいても、おいしい料理には、おいしい飲み物をあわせたいものです。もちろん食事中だけではなく、寒い日には一杯のコーヒーで体を温め、夜の静寂にもの思う時はブランデーをチビリチビリ。はたまた友人との愉しい会話を盛り上げる生ビール。夫婦で想い出話をする時のダージリンティー・・・・さまざまな場面で皆さんの傍らに、さりげなく登場するのはどんな『飲みもの』でしょうか。このコラムではそんな『飲みもの』の素顔にスポットを当てていきます。決してミズ臭い話ではありません。 チャんと読んでください。
食事をさらに楽しくする魔法、アペリティフ&ディジェスティフ!その2
前回、食前酒をいくつか紹介しました。また、6月の第1木曜がアペリティフの日に定められるなど、アペリティフは日本にもだんだんと定着の兆しが見られます。しかし、食後酒はまだまだ敬遠されている様子です。そこで今回は食後酒の効果を紹介するとともに、食後の楽しい過ごし方を考えたいと思います。


<食後酒とは?>
食後酒はフランス語でdigestif(ディジェスティフ)といわれます。食事後の疲れた胃に強いアルコールで刺激を与え、活発に活動させるために飲む起爆剤のようなものと考えていただければよいでしょう。食事後にディジェスティフを勧めると「おなかがいっぱいだから・・・」と断られるお客様がいますが、まったく逆で、おなかがいっぱいだから食後酒を飲み、消化を促進させるのです。
ですから食前酒とは対照的に、アルコール度の高いものや満足感を得るための甘いものが向きます。ブランデーのようなアルコール度の高いお酒は、普通、一気には飲まないものです。グラスからたちのぼる香りとともに、ゆっくり流れるひと時を楽しむのもよいでしょう。


<食後酒の紹介>
コニャック、グラン・マルニエなどのブランデー類

コニャック、グラン・マルニエなどの
ブランデー類

1 Cognac,Armagnac,Carvados コニャック、アルマニャック、カルヴァドス
いずれもフランスのブランデーで、コニャックとアルマニャックはブドウが原料、カルヴァドスはリンゴが原料になっています。ブランデーグラスに入れ、香りを楽しみながら味わいます。






2 Grand Marnier グラン・マルニエ
非常に有名なフランスのリキュールで、オレンジリキュールにコニャックを加えて作られます。
こちらもブランデーグラスに入れ、香りを楽しみながら味わいます。



冷たいグラスでサーヴィスするフルーツ・ブランデー

冷たいグラスでサーヴィスする
フルーツ・ブランデー

3 Fruits Brundy フルーツ・ブランデー
ブドウやリンゴを原料としないブランデーは、フルーツ・ブランデーとしてひとまとめに考えられています。ポワール・ウィリアム(洋ナシ)、キルシュ(サクランボ)、フランボワーズなどがあり、これらは樽熟成させない透明なブランデーがほとんどです。冷凍庫で冷やし(アルコール度が高いので簡単には凍りません)、氷をいれたフィンガーボールなどでグラスを冷やしながらサーヴィスされます。


4 Grasshopper グラスホッパー
クレーム・ド・カカオ・ホワイト  1/3
クレーム・ド・ミント(グリーン) 1/3
生クリーム 1/3
上記の材料を氷とともにシェークし、カクテルグラスに注ぎます。
淡いグリーンのグラスホッパー

淡いグリーンのグラスホッパー

クレーム・ド・カカオ、ミントリキュール共に甘味があり、生クリームはシェークすると空気を含んでホイップされた状態になるので、甘くて口当たりのやわらかいカクテルになります。ミントが入りますので清涼感もあります。グラスホッパーは「バッタ」の意味で、綺麗な緑色のカクテルです。クレーム・ド・カカオを通常用いるホワイトでなく、ブラウンに変えると「土色のバッタ」に変わります。
また、クレーム・ド・カカオをジンに変えると「アレキサンダーズ・シスター」、クレーム・ド・ミントをブランデーに変えると「アレキサンダー」という名のカクテルになり、どれも食後酒に向きます。


5 Sambuca con Moscaサンブーカ・コン・モスカ
サンブーカ 30ml
コーヒー豆 3粒
小さなリキュールグラスにサンブーカを注ぎ、コーヒー豆を浮かべます。それに火をつけ、消えれば飲むカクテルです。
サンブーカ・コン・モスカ

サンブーカ・コン・モスカ

サンブーカはエルダーフラワー、リコリス、アニスなどを使った薬草系のリキュールです。口の中でコーヒー豆の苦味とサンブーカの甘味が程よく調和する食後酒です。







6 Stinger スティンガー
スティンガー

スティンガー

ブランデー  3/4
クレーム・ド・ミント(ホワイト) 1/4
上記の材料を氷と共にシェークし、カクテルグラスに注ぎます。

スティンガーは「針(動物の)」や「毒舌家」の意味を持っています。アルコール度は高いのですが、清涼感があります。


7 Black Russian ブラック・ルシアン
ウォッカ  40ml
カルーア 20ml
背の低いオールド・ファッションド・グラスに氷を入れ、上記の材料をいれて混ぜ合わせます。
ブラック・ルシアン

ブラック・ルシアン

ややアルコール度が高く、甘味とコーヒーの香りがあります。生クリームを20ml浮かべると「ホワイト・ルシアン」というカクテルに変わります。こちらのほうが口当たりがやわらかくなり、飲みやすくなります。







レストランで、バーで、食後酒のご注文をお待ちしております

レストランで、バーで、
食後酒のご注文をお待ちしております

食後酒は少量でよく利く薬のようなものです。食事の後を締めくくるものですから、しっかりとした味わいの、アルコールの強いものが向いています。強いお酒の味が苦手な方は、甘いカクテルにしても良いでしょう。ただし、甘くてお酒の味があまりしなくてもアルコールの強いカクテルも多いので、注意が必要です。
フランス人は食後に「4つのC」を楽しむといわれています。1.Café(コーヒー)2.Chocolat (チョコレート)3.Cognac(ブランデー)4.Cigare(ハマキ)です。後は5つ目のCとしてConversation(会話、おしゃべり)を加えれば完璧ではないでしょうか。優雅な食事の締めくくりに、これからは食後酒を片手にレストランでもう少しゆっくりしてみませんか?





このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ グラスホッパー
レシピ サンブーカ・コン・モスカ
レシピ スティンガー
レシピ ブラック・ルシアン

コマンダトーレ
人物
中谷 聡博
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