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連載コラム 怖くない、怖くないインターナショナルクッキング
和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。
アジア生まれ、個性ある3つのショウガ!
アジア料理でよく使われるショウガですが、次の3つをご存知ですか?


土ショウガ
まず1つ目は、日本でもおなじみの土ショウガです。英語でジンジャー(ginger)と呼ばれ、独特の辛味と香りを楽しむ素材です。殺菌作用、消臭効果があり、肉や魚の生臭みを消して、食欲を増進させてくれます。また、血液の循環をよくして体を温める効果があり、発汗により熱を下げる作用、咳を静める作用があります。ジンジャーティーやあめ湯、ショウガ湯などにして、風邪のときの飲み物にも使われています。他の利用法としては、寿司などの薬味として添えられるガリ(ショウガの甘酢漬け)やピクルスにしたり、砂糖漬けにしたショウガを乾燥させて砂糖をまぶしたジンジャーキャンディー、粉末にしてカレー粉などのミックススパイスの材料にしたり、飲み物としてジンジャーエールなどに使われていたりと、私たちの食生活にとって欠かせない食材の一つになっています。


ナンキョウ
次に2つ目としては、ナンキョウがあります。英語ではガランガル(galangal)、タイ語ではカーと呼ばれ、外見は土ショウガによく似ていますが、断面はより白くて固く、辛味が強くてピリッとした味わいが特徴です。日本ではまだまだ知名度が低いのですが、薄切りにしてタイ料理でお馴染みのトム・ヤム・クン(エビのスパイシーでホットなスープ)やトム・カー・ガイ(鶏肉のココナッツミルク入り、スパイシースープ)の食材の一つとしてレモングラスやこぶみかんの葉と一緒に使われたり、細かくすり潰してタイの各種カレーペーストの材料にもなり、食欲を増進させます。また最近の医学の研究では、ナンキョウには癌細胞を殺し、正常細胞の抗がん作用を高める成分が含まれていると発表されています。

バイン・セオ(ベトナム風お好み焼き)
最後に3つ目として、今回紹介しますベトナム料理の「バイン・セオ(ベトナム風お好み焼き)」でも使っているウコンがあります。英語ではターメリック(turmeric)と呼ばれ、カレー粉には不可欠な材料の一つです。これまた外見は土ショウガによく似ていますが、断面は黄色からオレンジ色、ほろ苦くてやや青臭さがある為、控えめに使うように心がけてください。また黄色の着色料として、たくあんや黄袋*などにも用いられています。黄色を呈する色素成分はクルクミン(curcumine)で、最近では栄養ドリンクや飲み薬として使われ、テレビや新聞、雑誌などで大きく取り上げられています。健胃剤や肝臓の薬としての効果があるようです。
ウコン
  いずれにせよ、これらの食材は一度にたくさん摂取するというものではなく、毎日少量ずつ体内に取り入れる事の方が健康には効果があるようです。土ショウガを除いては生の状態で手に入りにくいかも知れませんが、インターネットなどの通信販売を利用すれば入手可能な時期もあります。

*黄袋(きぶくろ):ウコンで染めた布の袋。額装した書画や骨董品などを包むのに使う。防虫効果が期待でき、また日光で褪色しやすいので保管状態の目安になるといわれる。




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レシピ バイン・セオ

スパイスの魔術師
人物 三木 敏彦
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