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連載コラム 怖くない、怖くないインターナショナルクッキング
和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。
タイ料理とその調理法 その1!
   あなたは、タイ料理を召し上がったことはありますか?お口に合った料理を選ばれていると思いますが、でも時には「思っていた料理と違っていた」などということはなかったでしょうか?最近の外国料理のレストランはメニューに工夫がされていて、とてもわかりやすくなっていますね。タイ料理のお店では写真付きで、タイ語、英語、そして日本語名を載せ、さらにそれぞれの料理をわかりやすく説明を加えているところが増えています。でも料理を注文する時、少しでも調理法がわかっていればさらに想像力が働いて、ある程度でき上がりを予想できるように思います。今回はそのお手伝いとして、タイ料理の調理法について少し記してみましょう。
   まずはタイ語で「ヤム」。今まで紹介した料理で説明すれば「牛肉のスパイシーサラダ」(コラム参照)ですが、これをタイ語では「ヤム・ヌア・ヤーン」と言います。「ヤム」は「混ぜ合わせる」という意味で、和え物やサラダなどの料理と考えてください。ただし唐辛子やマナオ(ライムの一種)などの調味料を加えて混ぜるため、辛くて酸っぱい味になります。ヌアは肉の事ですが一般的には牛肉、そしてヤーンは網の上で焼く、という事です(写真)。ヤムの種類はとても多く、肉・魚・野菜・果物など、ほとんどの食材がヤムになります。
    次に「パッ(ド)」は「炒める」という意味ですが、その後スープのような液体を加えて「炒め煮」にする事もあります。たとえば、米(カオ)を炒める料理である焼き飯は、「カオ・パッ(ド)」といいます。「パイナップル入り焼き飯」(コラム参照)は「カオ・パッ(ド)・サパロット」。サパロットはパイナップルです(写真)。
   3つ目として「ゲェーン(またはケーン)」は「辛い汁物・煮物」で、
白いご飯にかけて食べることが多いので、私たち日本人にとっては「カレー」と訳した方がわかりやすいですね(写真)。鶏肉のグリーンカレー(コラム参照)は 代表的なゲェーンのひとつで、「ゲェーン・キアオ・ワーン・ガイ」といいます。キアオ は緑、ワーンは甘い、ガイは鶏です。
    4つ目として「ゲェーン・チュッド(またはケーン・チュッド)」は
「薄味のゲェーン」ということで、「スープ」という意味です。唐辛子やスパイスはほとんど使わず、ナムプラーや中国醤油で味付けした澄んだスープ料理。豆腐入りスープや肉と春雨入りのスープなどがあり、辛い料理が苦手な人には有り難い調理法です(写真)。
   5つ目として「トム・ヤム」ですが、これにはタイ料理を代表する「トム・ヤム・クン」(コラム参照)があります。
トムは煮る、ヤムは最初に記したように混ぜ合わせるという意味で、エビ(=クン)を使った「辛くて酸味のきいたスープ」です(写真)。これ以外にも鶏肉や干し魚、鴨肉を使ったものなどがあります。

   さて残りは次回以降に記すとして、今回はタイ語で「ヤム・ウン・セン」と呼ばれる「春雨のスパイシーサラダ」を紹介しましょう。春雨(=ウン・セン)は、緑豆またはジャガイモやサツマイモのでんぷんから作られる乾麺のひとつ。緑豆でつくった春雨はジャガイモやサツマイモが原料のものよりも強く、煮くずれしにくいのが特長です。春雨、きくらげ、豚ひき肉などを湯通ししたものに、玉ねぎやセロリなどの生野菜を加え、唐辛子、ナム・プラー、マナオ(ライムの一種)などで味付けした和え物、あるいはサラダ料理の一つです(写真)。


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ ヤム・ウン・セン

スパイスの魔術師
人物 三木 敏彦
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