加納: 「はい、作れます」 |
|
立嶋: 「関西ではみたらし団子っていうと、だいたい五つ串にささってますよねぇ」 |
|
加納: 「私の実家のほうでも五つだけど、関東のほうでは四つが多いみたいだし、名前も『焼き団子』っていうよね。味つけにしても、実家のほうではしょうゆ味だけだけど、関西では甘辛いよね」 |
|
立嶋: 「団子にタレをかけただけのお菓子なのに、ずいぶん地域性がありますね」 |
|
加納: 「みたらし団子の『みたらし』って『御手洗』って書くんだって、知ってた?」 |
|
立嶋: 「もちろんです。京都の下鴨神社で売られているものが有名っすよね」 |
|
加納: 「むむむ、後輩のくせによく知っている……」 |
|
立嶋: 「そうそう。スーパーやコンビニでも売ってますけど……」 |
|
加納: 「食べたい!と思ったときがみたらし団子の作りどき。団子の食感も大切だけど、みたらし団子はタレが命!ここで私たちが作っているたれは天下一品。わたしが20数年間生きてきた中で一番おいしいと思うわ」 |
|
立嶋: 「ぼくもそう思います。関西風で甘辛くてトロッとしたものに仕上がっていますよね。しょうゆ味の団子を食べ慣れた人にも、絶対おいしいと言ってもらえるはずです」 |
|
加納: 「昆布だしを使ったところがポイント。 おしょうゆの 風味じゃませず コクが出る うーん私たちってすばらしいわ」 |
|
N和菓子助教授: 「焼きあがった団子は、タレをかけるだけでなく、しばらくつけておいてください。タレにつけたあと、かたずけをして、お茶を沸かしたくらいが、味が染み込んでちょうど食べごろです」 |
|
加納・立嶋: 「わっ!先生、いらっしゃったんですか?!」 |
|