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連載コラム 菓子まし娘のお菓子講座
「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。
菓子まし娘のガトー・バスクよもやま話

gateau
作り方の方程式 パータ・ガトー・バスク + カスタードクリーム = ガトー・バスク
治代(以下H): 今回はガトー・バスクってことだけど、バスク地方って行ったことある?

直子(以下N)亨子(以下K): 行ったよ、二人で・・・!。

N: ビアリッツ、バイヨンヌ、サン・ジャン・ド・ルツ。フランス側だけだけで、スペイン側は行ってないけ ど・・・。パリからだと、そこまで行こうとすると、TGVでも結構時間かかるよね!

H: フランス人にとっては、避暑地的なビアリッツ。生ハムで有名なバイヨンヌ。
ほかに何か有名どころって・・・?

K: ん〜思い浮かばないな。ただ、歩いていてお菓子屋さんを見て驚いたのは、マジパンを使って作ってあるトゥーロンって言うお菓子が目についたり、ベレ・バスクと言うベレー帽の形をしたお菓子が目についたかな。

トゥーロン
トゥーロントゥーロントゥーロントゥーロン

ベレ・バスク
ベレ・バスクベレ・バスク
チョコレートスプレーで覆われた、チョコレートケーキ。
バスク地方で男性がかぶる習慣のあるベレー帽の形をしている。

N: おいしいアーモンドが手に入るので、マカロンもいろいろあったよね。サン・ジャン・ド・ルツには1660年開業のマカロンで有名なお店があるということで、わざわざ行ったんだけど、なかなかいい町やったよ! 。 

治代H: うーん、すごいねえ、その探索精神!!こういう私も、ビアリッツにあるチョコレート美術館に行ってきました。あの辺りは、チョコレートがはじめてスペインからフランスに入ってきたところでもあるよね。

N: そう、チョコレートと言っても始めは飲み物だったんだけど、フランスで初めてチョコレート工場ができたのがバイヨンヌ。バイヨンヌには、チョコレート屋がたくさんあったなぁー。
でも、なんといってもサロン・ド・テ、Cazenave<カゼナーヴ>! 昔ながらのスタイルで、ショコラが飲める!
カゼナーヴのショコラ
Salon de the Cazenaveのショコラ

K: バラ模様のカップに泡が山のように盛り上がっていて、感動したよねー「これはなにー!!」って。
2杯目もバラ模様の上品なピッチャーに入っていて、とても優雅な気持ちになった。

H: なんて名前だったか・・・、今はパリにも支店があるバイヨンヌのチョコレート屋さんは、店の奥でテンパリングしてシート状に流し固めたものを、割って量り売りするるとういうスタイル!あるとしても、ナッツがちりばめられたものぐらいかな。よっぽどチョコレートそのものの味に自信がないとできないよね。

N: そうやって考えると、バスク地方って、興味深いものばかりだよねー。

ガトー・バスクH: ところで、ガトー・バスクはどうだった?

N: あらゆる菓子屋、パン屋で売っていたよねー。小さなサイズで作っていることも多く、ほかの派手なお菓子にまぎれて見つけにくいこともあったけど。

ガトー・バスクK: 表面の模様に特徴や意味があるらしく、円や色んな筋模様、卍の模様なんかもあるんだよね。キリスト教やバスク地方の都市に関係があるらしいんだって。

N: 中に入っているものも、もともとはイグサス産のチェリーが決まりだったんだけど、今は、どちらかと言うと、クレーム・パティシエールが、多かったかなー。

ガトー・バスクK: どちらも売っているお店もあったよね。チェリーが入っているものには、目印にチェリーが乗っかってた!

H: 私が、初めてガトー・バスクと出会ったのは、辻の学生の時。絞り出しクッキーのような生地を(これがまたすごく固い!!)タルトレット型に絞り込んで、器にしてた。
今まで「生地は伸ばして敷き込むもの」って固定観念のあった私には衝撃的だったなあ。

K: そうだね、生地を冷やさなくてすむから、麺棒を使うより早くできるしね。
ただ型も大きいから、今回は麺棒を使って作るけど、この型は高さがあるから敷き込むのにもちょっと技術が必要かな?どんな点に注意すればいい?

N: 生地が柔らかいので、良く冷やして手早くのばすことかな。必要以上に大きく伸ばすと生地が薄くなりすぎてクリームとのバランスが悪くなって、上の生地をかぶせにくくなるから注意したほうがいい。でも、少々厚みが違っていても覆えればいいので、敷き込むのはそんなに気にしなくてもなんとかなるよ。たとえ手の熱で生地が柔らかくなってきても、とにかく空気だけは入れないように、きっちり生地で覆ってしまうこと!!

H: ふむふむ、そこが、今まで型に敷き込んだお菓子とは違うところだね。生地とクリームのバランスが大切なんだ!!生地にたっぷり使うバターも味に大きくかかわってくるよね。ああ、考えるだけで現地で食べたガトー・バスクの味がよみがえってくるぅー。と、いうことは・・・また、行くしかないかあ!?

NK: 行くしかないね!!

マカロン
マカロンマカロンマカロン
アーモンドパウダー、砂糖、卵白をベースにした小型の丸い焼き菓子。
サン・ジャン・ド・ルツのマカロンは外側は硬いが、中はしっとりしていて柔らかい。さまざまなタイプのマカロンがあり、フランスには各地にそれらを名物としている町がある。

菓子まし娘


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ ガトー・バスク

菓子まし娘
人物 松谷 治代
人物 小林 直子
人物 古村 亨子
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