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山羊飼カルディの発見伝説 |
山羊飼カルディの発見伝説:「アラビアであるラクダ(または山羊)飼が、ラクダ(山羊)が寝ずに一晩中跳ね回っているのに困って、修道士に相談に行った。修道士はその話に興味を持ち、夜にそこに行って観察すると、潅木の実を食べているのに気づいた。その実を持ち帰ってゆでてその汁を飲むと、興奮して眠れなくなる。この効用を知って、夜間の勤行の際に利用することを思いつき、毎日これを飲んで夜の祈りの眠気を払った。このほかの健康への効用も知られるようになり、その地の人々の間に浸透していった」。原型は、こんな感じ。
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シーク・オマルの伝説 |
シーク・オマルの伝説:「モカの守護聖人アル・シャジーリの弟子シーク・オマルは、アラーの教えに通暁していて、モカで流行っていた疫病を祈祷によって癒したが、ある不祥事を疑われ、荒れた山中に追放された。食べるものは草木しかない中で、あるとき美しい鳥の声に誘われて潅木に実っている木の実を見つけた。草木を煮る代わりにその実を煮てその汁を飲むと気分が晴れ、気力がよみがえった。後に許されてオマールはモカに戻り、コーヒーの効用を伝えた(追放中に山中でコーヒーを飲ませて病人を癒していた、との異なった伝承もある)」。13世紀終わり頃の話。長いので、かなりはしょりました。
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シェーク・ゲマレディンの伝説 |
シェーク・ゲマレディンの伝説:「アデン(南イエメンの中心都市)のイスラム律法学者シェーク・ゲマレディンは、アビシニア(現在のエチオピア)を旅し、その地でコーヒーの効用を知った。アデンに戻ったゲマレディンは、体調を崩した際にコーヒーの効用を思い出し、取り寄せて試してみると、気分が晴れ病気は回復した。さらに、彼はコーヒーの覚醒作用に目を着け、イスラムの修道士に夜の勤行に利用することを勧めた。コーヒーの効用は、修道院から眠気を覚ますことが必要な学者、職人たち、暑さを避けて夜旅する商人たちへと伝わり、ほどなくアデン一帯にコーヒーの飲用が広まった」、という逸話。 |