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辻製菓専門学校

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2024年4月より辻製菓専門学校は辻調理師専門学校と
統合しました。

学生目線の就活 ~リアル就職白書とアメ細工~

製菓技術マネジメント学科

2023.11.14

皆さん、元気でお過ごしでしょうか。

製菓技術マネジメント学科の2年生は、卒業まで残り4か月ほどになりました。
卒業まで各々取り組みたい課題を持って授業を受けています。

今回のブログテーマは、【就職活動】です。
とりわけ【企業内定の決め手】について綴ってみます。


就職活動は学校がバックアップ!  
  

在校生は様々なツールを使い就活!

入学希望者のみなさんは、卒業後に菓子職人として働くことを想像されていることでしょう。

一流の洋菓子店で腕をふるう自分。経験を重ねてゆくゆくは開業。
そして、多くの方に支持されるお店を経営し続けている自分。
この未来への想像こそが、決して平たんな道ではない菓子職人の世界へと踏み込んだ自身が、
努力し続けられる原動力となり、存在証明となるのだと思います。

前置きが長くなりましたが、皆さんは製菓業界への【就職】についてどのようなイメージをお持ちですか。
学生は、【就職活動】を経て、どのように、【採用内定】を勝ち取っていくのでしょう。

夢をかなえるために、卒業後の【キャリアプランニング】を考えることは必要ですが、
まずは企業からの採用内定を得ないことにはスタートラインには立てません。
応募から採用通知までの道のりには、当然のように企業研究は含まれるでしょう。
そして、自身がその企業へ貢献できる材料、つまり技術的・人格的な強みもアピールする必要があります。

このブログのタイトルに戻ります。 ~学生目線の就活~ です。
学生自身が就活の最中、何を感じて、何を優先したのかを皆さんに紹介していきます。
担当クラスの採用内定済みの学生に、【就職活動】についてあれこれ聞いたことをまとめています。

『希望の企業はどうやって決めた?応募の動機、応募に至った決め手は?』
Aさん:シェフの人柄、思いに惹かれて、そこで働く自分が想像しやすかった・・・。
Bさん:フランス菓子をはじめ、パティシエとして幅広く仕事をすることができるから・・。
⇒将来の開業はもちろんのこと、開業するお店のコンセプトも考えたキャリアプランニングですね。
⇒Aさん、Bさん共に、企業訪問を進めていく中で、固まっていった感じですね。
Cさん:アルバイト先の菓子店で働くうちに、そこのファンになった。
⇒Cさんタイプ、結構いますよ。
つまり、そのお店の内側を知ることにより、自分の居場所が見つけられたり、
そのお店でもやっていける確信が出来た場合に、このような結果になります。
短絡的だという意見もあるでしょう。
でも、個人経営のお店では少人数の所も多いですから、
その中で【働いていける】という確信は、決め手に充分なりえるのだと思います。

企業先を決定する決め手(何を大事にするのか)は、人によって全く違います。
もちろん、キャリアプランニングの観点から、学校の先生は学生向けにアドバイスをします。
ですが就職先の選定は、学生個々の職業観の違いがあることから、
【本人で決め切る】ことが、キャリアの継続につながることは確かだと言えます。

『面接・採用試験で、アピールした点や採用の決め手となった点は何ですか?』
Dさん:募集のない企業だったが、訪問や研修中にお菓子への情熱や、
なぜここで頑張りたいのかを言葉だけでなく、行動を通して伝えられた。
Eさん:面接で常に笑顔だったので、明るいところが長所として伝わった。
Fさん:将来の展望や、どんなパティシエになりたいのかをしっかり説明できた。
⇒やはり三者三様ですね。しかし、自己アピールは、企業が求めることとマッチしないといけないですし、
会話の中でマッチするように持っていけるテクニックが必要です。
そのために面接練習を学生は行うのです。

最後の学生目線です。
『学校内の様々な学習機会で、採用につながった点はどこですか?』
Gさん:実習での積極性、学生コンクールの予選等への参加。
Hさん:オープンキャンパスに学生スタッフとして参加し、人に話す内容の引き出しが増えた点。
Iさん:マネジメント論の内容とか、実習中周りを見るなど。
Jさん:実習の包材の組み立てや箱詰め、製菓理論での販売の授業。

いかがでしょうか。やはり普段の授業は大事ですね。

そうそう、つい最近、アメ細工の授業を行いました!
普段の菓子製作の実習とはまた違った雰囲気でしたのでその時の様子を、ご覧ください。

アメ細工の基本はバラ! 
     

アメ生地を炊くところからスタート


落ち着いて、アメ生地を流します  


生地を引っ張り、ツヤを出す工程 

アメ細工は、アートの世界ですから、就職活動には関係ないかもしれません。
しかし、フランス菓子の有名シェフは表には出さずとも、
アメ細工は持ち得る技術の1つとしてマスターされています。
つまり、パティシエとしてのキャリアプランニングの中には、少なからず必要な部分ではあるのです。
本校にも、たくさんの受賞歴のある先生が在席していますし、
外来授業として、ショコラティエ(チョコレート職人)を招聘し、チョコレート細工の授業もしています。


アメ生地から花びらを引っ張る!   


固まるまでに形を整える


段々バラに近づいていきます   


組み立て時の集中力ハンパない!   


アメ細工完成

アメ細工の実習を通じて学生には、製菓職人としてまた一つ目標が出来たのだと思います。

製菓学校に通うメリットとして、
就職活動では、自己アピールポイントの訓練そのものが授業と合致していることが挙げられます。
以前、【就職活動】についてブログにまとめましたのでコチラも覗いてみてください。
就職先はどうやって選びますか│辻製菓専門学校ブログ│辻製菓専門学校 - 製菓のプロを育てる専門学校 (tsuji.ac.jp)

【就職活動】は1つとして同じものはありません。
ですが、【やってみてから見えてきたもの】は確かにあるのです。
ブログタイトル【学生目線の就活】、参考になったでしょうか。

本校には、たくさんの人がお菓子を学びに入学してきます。
思いは人それぞれですが、ゆるぎない事実があるとすれば、学生全員【お菓子好き】であること。 
そして学校の先生も、全員【お菓子好き】です!!!

物価は上がり続け、本物のお菓子は、どんどん高級化されているこの世の中。
大切なあの人に捧げる、甘いお菓子とささやかな気持ち。
皆様にほんの少しの幸せを送り続けることのできる菓子職人を、
育て続ける学校であり続けたいと心から願います。
先生たちは、みんなの成長をいつも応援しています☆

~プロフィール~
辻製菓専門学校 洋菓子担当
森 貴行
京都出身。技術を教えながら、やる気に満ち溢れた学生と一緒にお菓子作りの毎日。
旅行好きで、寺社参り・御朱印巡りしながら、ご当地グルメ堪能が癒し。
花も好きで自前のカップとコースターは花柄。

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2024年4月、辻製菓専門学校は辻調理師専門学校として生まれ変わります。
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