OSAKA

辻製菓専門学校

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就職先はどうやって選びますか

製菓技術マネジメント学科

2022.11.15

皆さん、元気でお過ごしでしょうか。

製菓技術マネジメント学科の2年生では、学生生活も残り4分の1を切り、2年間の最終仕上げに入りました。
学生ごとに、自分の目的達成のためにやるべきことを行います。

今回のブログテーマは、【就職】。学生のリアルを綴ってみます。

入学した当初の学生は、ほぼ全員が製菓業界に就職したいと考えていました。
そこから18か月、学生の就職事情はどうなったのか。
担当しているクラスを例にとってみます。

具体的な数字として、実際の就職希望者の、就職率は卒業するまでにほぼ100%になります。

【ほぼ】というのは、ごくまれに卒業式間際で就職が決まる学生がいるためです。
そういった場合を除き、就職希望者は活動を経て、
いずれかへの企業に採用されるのが入学者の未来といえるでしょう。

さて、前置きが長くなりましたが、実際に、どの様にして就職先を決めていくのでしょう。
そして、そこには一般的な企業とは違う製菓業界ならではの観点も必要になってきます。

最近の実習の様子を、ご覧いただきながら就職についてお話したいと思います。

とはいえ【就職活動】という工程自体は一般企業とさほど変わりません。
履歴書を作成し、企業訪問を経て、面接、採否という流れは同じと言えるでしょう。

就職先を決める手順の最初に【製菓業界】という職種理解が必要です。
そしてこれは、学生自身の就職活動に対して感じる【悩み】と奇妙にリンクしているのです。

学生にとって【就職】においての悩みとは、
①就職という行為が未知の世界であり、そもそも、この業界でやっていけるのか不安。
②どこの企業に就職するかの決断。

人によって違いはあれ、悩みは大体この2つの中に含まれると思います。
学生はこれらと折り合いを付けながら活動を進めていくのです。順にたどってみます。

①についてです。
【就職が未知の世界】という部分は、業界理解が進むにつれて自然と解消されていくものです。
学生は、入学初年度から履歴書の書き方講座の受講にはじまり、
メイクの仕方、電話のかけ方(企業アポの取り方)など
就活講座を順番にこなすなどの、適切なステップを踏むことで、前向きになっていくのです。

すなわち、入学前の学生は、【製菓業界で活躍するという意思】と【将来の夢】、
この二つを持ってさえいれば良いことになり、悩むことでストレスを抱え、
【分からないから怖い】ということで踏みとどまる者もいつしか居なくなります。

また、業界自体がいわゆる製造業ですので、不安解消には、
シンプルに普段の実習をしっかりと取り組む、ということに尽きる、と言っても過言ではありません。

【実習での作業と現場での作業が、同じ】というのは、
一般的な企業と比べて、製菓学校に入学した学生にとっての大きな利点です。
2年間学校に通うことで、学生には充分な作業体力も付きますし、
体に負担のかからないような姿勢も実践しながら体得します。これらもハードルクリアの助けとなります。
つまり、学校での学習と、就職に向けての準備が一致していることに自分で気付くことが出来れば、
ハードルはぐっと低くなります。

②についてです。
このブログのタイトル ~就職先はどうやって選びますか~ です。
【どの企業に就職するのか】ということです。

先ほど述べたように、学生時代から職業観を養える利点はあります。
しかし、多種多様の一般企業への就職と違い、業界内で同種であるところに多くの学生が苦戦するのです。
数ある企業から、希望先を選ぶときに、職種より、上場企業であれば良い、
というような【ステータスやネームバリュー】で選ぶという要素が薄くなるからです。
つまり、同業界の中だけで吟味をし、第一候補を選ぶ、【決断】が必要になってくるのです。

担当クラスの何人かの学生に聞きました。
『どうやって応募を出す企業の第一候補を決めたの?』
Aさん:先輩OBOGと話をして、働けそうだった・・・。
Bさん:社内昇格プログラムが自分のやりたいこととマッチしていたから・・・。
Cさん:社内に先輩がたくさんいて、技術的なことも教えてくれそうだったから・・・。
Dさん:子供のころから、このお店のファンでいつかこのお店で働きたかった。
 →Dさんのような学生も少なからずいます
Eさん:企業訪問時に、説明してくれたチーフの声掛けが、緊張していた自分の不安な気持ちにすごく響き、
    このお店で働きたいと強く願うようになりました。

5人の意見の中には、小さな共通項があります。それは何でしょう。
それは、【一緒に働くのは誰か】という点です。

今の学生は、礼儀正しく、ルールを守り、他人のプライバシーもきちんと尊重します。
素晴らしいことなのですが、ともすれば他人を引っ張っていくエネルギーにやや欠け、
他人が自分と同じ扱いであることに敏感である傾向が強いです。

つまり、このような傾向を持ち得る学生は、職場選びの際、
うまく人間関係が構築できるか否かを優先するのです。
これは悪いことではありませんが、
学生にとっての職場選びの悩みのウェイトを大きく占めていることは確かです。

【同業種での選択だからこそ、誰と、どこで働くかは慎重にならざるを得ない】

ここから先が、ブログテーマの答えです。
今まで書いたことをすべて飲み込んだうえで、学生に得てほしいこと。
それは、パティシエには、【対人関係に関わらず】、技術という目に見えないものを
文言化あるいは数値化し、【教えながら学ぶ】ということが求められるのです。

自分自身が、ゆるぎない人格を持ち、教えを他人から引き出す。
そして、自分の口から全体に波及効果のある魔法の言葉を紡ぎだす。
こういった人物に自ら近づき続けることが、【就職先の決断】という、
ハードルクリアへの助けとなるのです。

結果として今日も、担当クラスに企業からの採用通知が届いています。

学生さん、
いろいろ悩んで慎重になるのも、良い職場とのめぐり逢いには絶対に必要なことです。
しかし、自分が成長することも忘れないでほしいのです。

実行できた学生は就職について【ゆるぎない決断】が出来、
自分の決断を振り返るばかりでなく、未来ことに目を向けられるのです。

頑張れ学生☆
先生たちは、未来のパティシエをいつでも応援しています。
そして、人生はいつでも決断の連続です。
君たちが、就職先を決断できたことは成長した証なのです。

~プロフィール~
辻製菓専門学校 洋菓子担当
森 貴行
京都出身。技術を教えながら、やる気に満ち溢れた学生と一緒にお菓子作りの毎日。
旅行好きで、寺社参り・御朱印巡りしながら、ご当地グルメ堪能が癒し。
花も好きで自前のカップとコースターは花柄。