こんにちは！調理実習教壇担当の森下です。

入学してから4カ月が過ぎ、いよいよ期末試験までもう少し。
西洋料理実習では学生たちが日々美味しいものを作りながら
技術のスキルアップを目指せるように授業を行い、
学生は前期の実習にて少しずつプロになるための基本を総合的に身につけていきます。

１回目の実習は設備の使用方法やルール、西洋包丁の砥ぎ方を学びます。
包丁研ぎは初めて触れる包丁に緊張し、慣れてない作業ということもあり、
指を切ってしまう学生もいましたが
包丁の握り方と動かし方、指の抑え方、姿勢などの安全な砥ぎ方に必要なことを覚えて
学校や自宅で砥ぎ、自分にあった包丁にしていきます。

２回目の実習は野菜の適した下処理方法を学びます。
安全な食材を準備する工程はとても大切です。
下処理の方法がわかると次に西洋包丁の特徴を活かした切る工程を覚えていきます。

わからないことはインストラクターの先生が実演して教えてくれます。

実習３回目、野菜の下処理や切り方を覚えたので、
今度は調理器具とガス台の使い方（火の調節方法）を学んで
料理を一品、班で作業を確認しながら作っていきます。
実習最初の料理は野菜を使って作成した【野菜たっぷりのポタージュ】です。

この授業で学ぶ「包丁を使って切る」という基本工程を繰り返すことで、
無駄の少ない洗練された動きができるようになり、
料理の出来栄えはよくなって調理時間の短縮にも繋げることができます。
基本を学んで身につけるこの実習はとても大切です。
学生たちはこの授業を受け、調理の工程を身につけるために頑張っていきます。

授業の回数を重ねると、入学当初に座学の調理理論で学んだことを、
実際に学生たちが実習で再現する授業が出てきます。
例えば調理理論で基本の冷製ソースとしてソース・マヨネーズ使った授業を学び、
実習では野菜の切り方や火の通し方を演習し、
マヨネーズを使った【角切り野菜のソース・マヨネーズ和え】などを作ります。

この基本の冷製ソースは実習を行う中で何度か作成するため、
班で回を重ねるごとにソースの完成度が上がります。
また、料理の工程と調理場の使い方を同時にマスターしていくので、
学生自身が楽しく美味しく学んでいけるようになります。

さて余談ですが先日学生が上達していると感じて印象に残った一場面です...。
段々色々なことができるようになると学生同士で教えあうという微笑ましい場面を見ることができます。
その場面として印象に残っているのが、試食で出てくるバケット（パン）を切るときに、
教え合う学生がいました。（涙）
最初は力が入りすぎて抑えている手でパンをつぶして切っている学生が数人いましたが、
包丁の使い方も慣れてくると、きれいに切れるようになります。
この学生は完璧に切れていました。ブラボー！

今度はイタリア料理実習。
こちらもパスタ料理を理論で行えば翌週にはオマールエビのパスタを実習で作ります！
エビ好きな学生は一番の思い出となったことでしょう！


そして、自分で作る手打ちパスタ！これも麺棒を使って作っていきます。


少し力が必要ですが、上手に伸ばしていました。
自分で伸ばした生地は包丁を使って製麺します。こちらもきれいに切れていました。


作ったパスタ生地は、班で協力して作ったミートソースで和えて完成です。おいしくできていました。

切りものや火の扱いに慣れてきたら、次は総合的な技術が必要となる【オムレツ】の実習。

まずは班で協力し、野菜の風味を生かしたトマトソースを作成します。
事前に予習したことを思い出しながら工程を追ってソースを作ります。

緊張している？　大丈夫！ちゃんとできていましたよ(●'◡'●)


オムレツも一人２回できます。
1回目の挑戦。必要なのは火加減、卵の半熟状態、フライパンの持ち方、動かし方など総合的な技術です。
学生はポイントを覚えることに必死です。

1回目の反省やインストラクターアのドバイス聞いて２回目の本番。
見事に完璧にできました！　

よかったね☜(ﾟヮﾟ☜)

夏休み前なので、そろそろテストです。
ということで先日、学生の皆さんに「期末の実技試験は、この実習の中から課題が出ます」と発表しました。
皆さん顔色が変わっていました・・・が、大丈夫！
今までの経験を活かして挑戦する意思がれば必ず合格します！頑張って！


～プロフィール～
森下　豊
辻調理師専門学校　西洋料理教授　
フランス・リヨン レストラン「マチュ・ヴィアネ」にて研修。
大阪「ホテル阪急インターナショナル」、「ホテルモントレ グラスミア大阪」へ出向
司厨士協会関西地方本部大阪府本部　理事
趣味：園芸
好きなスポーツ：ペタンク