FRANCE

辻調グループ フランス校

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髙谷 愛里さん:製菓2016年秋コース

在校生レポート

2017.03.17

幼い頃に製菓の道に進むと決めてから、「フランスに行く」ことは私の中の目標のひとつでした。その後、少しずつお菓子を知っていくうちに、異なる文化や食材が生み出すお菓子の違い、本場でしか感じられないフランス人の感性を学びたいという気持ちが高まり、フランス校への入学を決めました!

留学前に一番不安だったのはやはりフランス語です。基本的なことは参考書などである程度勉強していましたが、自分のフランス語で本当に伝わるかどうか、心配でした。しかしフランスに来てみると、フランス人の先生方は私の拙いフランス語でも目を見て真剣に理解しようとしてくださいますし、基礎だけでも勉強していたからか、フランス語の授業にもスムーズになじめたような気がします!


フランス校入学直後の自己紹介

フランスに来てから感じたのは、食材(特にバター!)がとても美味しいことと、日本に比べてパティスリーやブーランジュリーがとても多いということです。街を歩いているだけで次々と新しいお店を発見することができ、お菓子がフランス人にとってとても重要なものだということがよくわかりました!自分が知らなかったお店に入って、お店の方とお菓子について話すのも楽しみのひとつです。

フランスでは寸分たがわぬお菓子を丁寧に仕上げることよりも、より速く、効率よくお菓子を仕上げることに重点が置かれているように感じます。フランスに来た当初は、飾り付けの段階ですべてがきちんと揃うように時間をかけていましたが、今ではとにかく手を速く動かすということを最優先に考えて作業しています!

 

フランス校では調理や製菓だけでなくサーヴィスの実習もありますが、初めて体験したサーヴィスの仕事は想像していたよりも楽しく、食べ手に料理を華やかに見せ、美味しく食べてもらうにはサーヴィスの力も大事なんだと感じました!
そして、フランス校の魅力のひとつである外来講習も、フランスの現場の第一線で働かれているパティシエの動作や技術を近くで見ることができ、本当に貴重な経験だと思います。


外来講師との記念写真

寮での集団生活については、日本でも学生寮に入っていたので特に不安はありませんでした。私が住んでいたのは4人部屋で、調理の学生とも一緒でした。料理についての話を聞けたり、こちらから製菓のことを教えたりして、互いの知識を共有できるとても良い空間だと思います!週末に買ったお菓子や紅茶を集めて、部屋の4人でよくお茶会をしていました。


シャトーの友人たちと

冬のバカンスでは、ベルギー、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペインに行きました。辻製菓専門学校の理論の授業などで習ったお菓子を実際に手にとって見て、食べることができて本当に嬉しかったです!特に思い出に残っているのは、オーストリアの「ホテルザッハ」や「デメル」、「ハイナー」などでザッハトルテを食べ比べしたことです。中でも「ホテルザッハ」のザッハトルテはアプリコットの酸味とチョコレートの甘さがよく合っていて、一番気に入りました。

バカンスの計画は早くから立てておかないと飛行機や電車の値段が高くなっていくので、行きたい国や街の下調べをもっと早くからしておくべきだと思いました。


スペイン旅行中の一コマ

※フランス、スペインでは18歳からお酒を飲むことができます

学校の食べ歩き企画(有志)のほかにも、週末などを利用して、「ポール・ボキューズ」や「メゾン・ラムロワーズ」などの3ツ星レストランに行きました!鹿やカエルなどの日本で食べたことのない食材や、フランスのクラシックな料理から斬新なものまで食べることができ、とても良い刺激を受けました。レストランの食事では皿盛りデザートも見逃せませんが、個人的に皿盛りデザートにも興味があったので、いろんな盛り付け方を見ることができてとても勉強になりました!


食べ歩きで訪れたレストランの前で

研修先は、個人的に食べ歩きにも行ったレストラン「メゾン・ラムロワーズ」に決まりました。食べ歩きの際に、お店の方が厨房の見学を許可してくださったのですが、オーダーが通ってから次々と皿盛りデザートが出されていくのを見て、現場での仕事の速さ、丁寧さに圧倒されました!作業のスピードやフランス語など、不安は多少ありますが、一日でも早く仕事に慣れて色々なことを吸収していきたいです。今は研修に出るのが楽しみで仕方ありません!

留学前の準備で大事なのは、「どうしてフランス校に行くのか」について自分なりに考えておくことだと思います。フランス校では毎日、料理やお菓子と向き合って過ごします。「フランス校に来る目的」、「フランスでの目標」があるだけで、忙しい毎日でも有意義で充実した日々を送れると思います!後は、元気な挨拶が大事です。基本的なことですが、私は、笑顔で挨拶をするだけでもたくさんのことを伝えられると信じています。フランス人の先生方とコミュニケーションをとるにはまず笑顔で挨拶、返事ができるようになると良いと思います!


ムニュ・スペシオでの一コマ

髙谷 愛里 TAKATANI Airi
2016年秋コース レクレール校 製菓研究課程
出身高校:姫路西高等学校(兵庫県)
辻調グループ出身校 : 辻製菓専門学校 製菓衛生師本科