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リヨン料理 Bouchon(ブション)

フランス校日記

2021.02.22

Bonjour,フランス校教務部です。

2週間ほど前にサハラ砂漠の砂が風によってフランスまで運ばれ、あちこちに砂が付着したり、空が黄色く見えたりする事態が発生したのですが、ここ最近続いている突風により、同じことが再度発生するかもしれないと言われています。
サハラ砂漠ってフランスとそんなに近いのか!
と驚いてしまいましたが、かなりの距離でも風が砂を運ぶという自然の力は強力ですね。

風は強く吹いていますが、気候は穏やかで春が感じられるフランス校近郊です。
ますますお出かけがしたくなりますが、今は我慢の時期です。今回は自由に外出ができるようになったらぜひレストランで食べたい!リヨン料理「Bouchonブション」のお話です。

まず、「ブション」についてですが、リヨンの郷土料理のことを主にそのように呼びます。
リヨンはフランスの内陸にあるため、特産物は山のものになります。肉、その内臓、豚肉加工品などがよく使われます。リヨン近郊にあるフランス校でも実習メニューとしてもブション料理を習います。



ヤギのチーズを焼いたもの 鶏の砂肝 卵のポシェ(沸騰したお湯に卵を割り入れて茹でたもの)のサラダ


ブーダン ノワール(豚の血で作ったソーセージ)とアンデュイエット(豚の腸詰)



ソシソン ブリオシェ(ソーセージにブリオッシュ生地を巻いて焼いたもの)

「ブション」という呼び名は、以前ワインが飲める場所であることを示すために酒神バッカスの印である「わらの束」を酒場の入り口にかけていて、これがboucheブシュやbuscheビュシュと呼ばれていたことが始まりのようです。
時が経ちbouchonブションという名前に変化しました。

現在はわら束をかけているお店はありませんが、リヨンでおすすめのブションのお店を少し紹介したいと思います。

① Danielle et Denise(ダニエル エ ドゥニーズ)

M.O.Fであるジョゼフ・ヴィオラ氏のレストラン。
ブション料理は大衆的なものですが、こちらは少し高級感のあるお料理が出てきます。リヨンで複数軒数展開されています。
こちらはクロワルス店。

② Le Musée(ル ミュゼ)

リヨンで最も古いブションレストランの一つです。
必ず予約が必要なほど常時混雑していて、テーブルも隣同士がくっついているほどぎゅうぎゅうです。
以前は食事の後店主が店の裏にある名物 トラブール(昔の絹織り職人が使っていた建物同士の間に作られている抜け道)の案内をしてくれたりもしました。
オテル・ド・ヴィル近郊。

③ Le Garet(ル ガレ)

ディープなブション料理を食べさせてくれるお店です。
家庭的なお料理で、盛り方も量もワイルド。通常ブション料理はお腹がものすごくいっぱいになりますが、こちらはその中でも更に。
こちらもオテル・ド・ヴィル近郊。

レストラン営業が再開されたらぜひ訪れてほしいブション料理のレストランです。
※こちらでもブション料理のレストラン情報がご覧いただけます。
https://www.tsuji.ac.jp/college/france/blog/mail_france/la_meuniere.html
https://www.tsuji.ac.jp/college/france/blog/mail_france/la_tete_de_lard.html