マネージャー&製菓チーフ
奥田浩信 おくだ・ひろのぶ

 1967年、兵庫県生まれ。1983年、辻調理師専門学校卒業後、辻グループフランス校に入学して半年間、みっちり実戦的授業を体験して帰国。1984年、当時苦楽園に店をオープンしたばかりで話題の「マイケルジェイズ倶楽部」に入社。以来、阪神大震災によって閉店を余儀なくされ一時他店に移るなどの紆余曲折を経ながらも、“手作りパイとカフェの店”として知る人ぞ知るこの店をオーナーと共に支えてきた。

 奥田氏が料理人を志したのは中学生の頃。卒業と同時に辻調理師専門学校に入学し、当初はフランス料理のシェフを目指していたと言う。「子どもの頃から料理を作るのは得意だったし、それに勉強は嫌いでしたから(笑)」と笑う奥田氏だが、それにしても料理人として成功している人に聞くと、子どもの頃から料理好きだったという話が実に多い。やはり三つ子の魂百まで、なのだろうか。

 閑話休題。こうして辻調理師専門学校を卒業した奥田氏は、続いて3年前に開校したばかりのフランス校の第4期生となる。辻グループフランス校はリヨンの北、ワインで有名なボージョレ地方にあり、お城がそのまま学校兼寮というなんとも贅沢なスタイル。当時は西洋料理と製菓の両方を学ぶべく、総数70名が互いにレストランのスタッフと客を演じて、料理を作り、サーヴィスし、片づけ、あるいは食べ、学び、眠り…という日々を過ごす。

 「そりゃもうハードな毎日でした。朝は7時から朝食の用意が始まり、夜は客側の生徒が食べ終わるのが9時頃。それから片づけをしていると毎晩10時11時という感じで。でも厳しいだけに僕たち生徒の一体感も大きかった。何かと得るところの多い、めちゃめちゃ中身の濃い半年でした」と奥田氏は当時を振り返る。

 その4期生70名の中で最年少だったのが弱冠17歳の奥田氏。最年長は40歳と、年齢も経験も多種多彩な生徒たちだったが、帰国後もそのつながりはとぎれることなく、それぞれに第一線で活躍中のシェフやパティシエとして、現在も互いに刺激し合いながら切磋琢磨が続けられているようだ。



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