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【日本料理一年生】 54時間目 竜田揚げ
2015年10月16日

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<【日本料理一年生】ってどんなコラム?>


●竜田揚げ●

 今回の料理は「竜田揚げ」です。この料理の名前は、奈良県の生駒山から流れ出し、最終的に大和川に合流する「竜田川」に由来するといわれています。



 皆さんご存じの「小倉百人一首かるた」にも入っている在原業平が詠んだ歌「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは」に由来しています。神代の昔だって聞いたことがない。竜田川が美しいくれない色に水を絞り染めにするなんていうことは。という意味で、竜田川の紅葉の美しさを歌っています。



 紅葉が竜田川に見え隠れするように揚がった料理を「竜田揚げ」と呼んでいます。肉や魚に下味をつける時に、醤油を使って茶色く仕上げた料理です。



 昨年(2014年)11月の末に、竜田川の紅葉まつりに家内と出かけました。幼い頃に家族で竜田川に紅葉狩りに出かけた記憶はありますが、昔に負けないくらい、今でも竜田川の岸辺には屋台やフリーマーケットが立ち並び、大勢の人たちでにぎわっていました。


●竜田川のイベント●

 現在の「竜田川」は、写真にあるように「一級河川」となっていますが、そんなに川幅も広くなく、大きな川という感じはありません。しかも、少し先で「大和川」と合流してしまいます。





 地元の一説には、生駒山系を発端とし、平群(へぐり)渓谷をこえて「大和川」に合流するこの川は「平群川」といい、合流した「大和川」を本来「竜田川」と呼んでいたとされます。
 風の神様をお祀りされていて、奈良県内でも紅葉の名所とされる「龍田大社」は、今の「竜田川」よりやや西のJR三郷駅の北にあり、横に「大和川」が流れています。







 奈良県の吉野山系を発端として和歌山に流れる「紀の川」は、奈良県内では「吉野川」と呼び、和歌山県に入ると「紀の川」と呼びますが、同じように、「大和川」を部分的に「竜田川」と呼んでいたのではないでしょうか。




●散り紅葉●

 地元の奈良県斑鳩町では、「竜田揚げ」で町おこしをするために、町内のレストランでは「竜田揚げ」を使ったメニューを数多く用意して、地元の催し物をはじめ「法隆寺」に観光に来られた方々にアピールされています。目印は「竜田揚げ」と書かれた赤い小旗が入口に立っています。





 「たつた」の漢字は、地元でも、「竜田」という町名もあり、「龍田」という漢字も使われています。どちらが正しいといういい方はできません。

このコラムの担当者

タイ語の話せる日本料理のおとうちゃん
小谷良孝

辻調の御言持(みことも)ち
重松麻希

このコラムのレシピ

鶏の竜田揚げ

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