TOKYO

前期期末テストスタート!

調理師本科
調理応用技術マネジメント学科

2025.09.26

皆さん、こんにちは。
まだまだ暑い日が続いていますが、今年も残すところあと3か月となりました。
時間が経つのは早いもので、辻調東京の学生たちも、
入学・進級してから早くも半年が過ぎようとしています。

この半年間、学生たちは「食」の世界でプロを目指し、日々授業に取り組んできました。
専門的な知識や技能を一つひとつ丁寧に積み重ねてきた成果を確認するのが、
今回の前期期末試験です。

今回は、その試験期間中の様子をご紹介します!

放課後の図書室で集中モード!
こちらは放課後、図書室で勉強する3人の学生たち。真剣な眼差しが印象的です。
辻調では、授業の空き時間や放課後に自主的に学習を進める学生も多く、
特に試験期間中は図書室が大活躍します。
困ったときには、すぐ隣の職員室にいる先生に質問に行ける環境が整っています。
豊富な参考書や専門書も揃っているため、知識の深掘りにも最適です。

1日目・2日目は筆記試験!

前期試験の初日・2日目は筆記試験が行われます。
普段はにぎやかな学生たちも、この日ばかりは真剣そのもの。
試験開始の合図とともに一斉に集中モードに切り替わります。


これまでの授業で学んできた知識がしっかり身についているかどうかが問われる時間。
日々の積み重ねが試される瞬間です。

3日目は1年生の実技試験!

3日目は、1年生対象の実技試験が行われます。試験時間は25分間。
課題は以下の3つです。

① 大根の皮むき(桂剥き)

➁ 大根の千六本切り

➂ 青葱のつき切り


この実技試験では、単なる調理技術だけでなく、
準備段階での所作や姿勢、包丁の扱い方まで細かく評価されます。
筆記試験とはまた違った緊張感が感じられます!

① 大根の皮むき(桂剥き)

評価のポイントは、筋を残さず、凹凸なく美しく剥けているかどうか。
入学当初はやっと10cm剥ける程度だったという学生も多くいましたが、
放課後のスキルアップレッスンや自主練習を重ねたことで、
今では驚くほどスムーズに剥けるようになりました。

➁大根の千六本切り

続いて、桂剥きでできた大根を千六本切りにします。
これは、3cmの長さに切りそろえた大根を、3mm厚さ・3mm幅に正確に切る技法です。
見た目には簡単そうに思えるかもしれませんが、片刃の薄刃包丁を使い、
繊維に沿ってまっすぐ切るには高度な技術が求められます。
切り口がバラついていたり、幅が揃っていないと減点の対象になります。

➂青葱のつき切り

最後は青葱のつき切り。
評価基準は、切り口が繋がっておらず、2mm幅に揃っていることです。
包丁の切れ味や、まな板に対して垂直に包丁を動かすことが重要なポイントです。

細かい作業だからこそ、普段から包丁の手入れや基本姿勢を
大切にしているかが結果に大きく影響します。

試験官のチェックタイム...緊張の瞬間!

制限時間内にすべての課題を終えると、
いよいよ試験官の先生が一人ずつ仕上がりをチェックします。
この瞬間は、学生たちにとって最も緊張する時間のひとつです。

しかし、そんな緊張の中にも、半年間で確実にレベルアップした
学生たちの成長がしっかりと表れていました。
4月の頃には、初めて薄刃包丁を手にしたという学生も、今では自信を持って扱えるように!

基礎こそ力。後期も一歩ずつ確実に技術を身に着けてほしいですね。

今回の実技試験の内容は、一見するとシンプルに思えるかもしれません。
しかし、ここでしっかりと基礎を身につけておくことが、
これからの料理人としての大きな土台になります。

前期の学びをしっかりと振り返りつつ、いよいよ後期授業がスタートします!
これからはさらに高度な調理技術に挑戦していくことになりますが、
今回の経験を自信に変えて、ひとつひとつ丁寧に取り組んでほしいと思います。

学生の皆さん、お疲れさまでした!

これからも一歩一歩着実に、夢に向かって頑張っていきましょう!

~プロフィール~
辻調理師専門学校 東京
調理グループ 日本料理班
柴田真利

八丁味噌の味噌汁を飲んでいる時が何よりも一番幸せな愛知県出身です。
趣味は美術館巡り!
好きな美術館は「東京都庭園美術館」とパリの「Musée Marmottant Monet」です。