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料理のチカラプロジェクト

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TSPAレポート#14:日本料理コンペティションに密着!<大阪>

TSPA

2013.10.18

みなさん、初めまして!
今回からこのブログを書かせていただく調理技術マネジメントの2人組です!ワタシたちは『食の革新』をテーマに様々なことを学生目線で綴っていきたいと思います。よろしくお願いします!


さて!今回私たちは8月2日に辻調理師専門学校で行われた「日本料理コンペティション 近畿中国四国地区予選大会」という大会に行ってきました!この大会は料理人たちが日本料理の未来のために開催する2年に1度の大会です。第4回目となる今回から、これまで以上に国内外に真の日本料理の魅力を発信していくべく「海外枠」が設置されました。海外からも広く応募を受け付け、レシピ審査を通過した海外からの応募者(最大4名)が京都決勝大会にて国内地区予選を勝ち抜いた10名と技を競いあいます。
今回の「海外枠」の設置には、本物の和食調理技術を持つ料理人を世界で発掘、育成し、日本料理の可能性と魅力が世に知られてほしいという願いが込められています。


この日本料理コンペティションという大会、テーマにそって課題食材を用いた料理(汁物・煮物・焼物)をそれぞれ考え、三時間という制限時間の中で調理していく大会です。第4回となる今回のテーマは「発見!日本料理」です。
発見には2つの意味があり、1つは新しい方法や道筋、道理を見つけること。もう1つはいつも見つめている見方を変える、当たり前のことを当たり前ではないのだと考えること。このテーマをもとにそれぞれレシピを作成していくのです。


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事前の書類審査でふるいにかけられて
今回の近畿・中国・四国地区予選大会に残ったのは12人
その中には我らが辻調の日本料理の先生、岡本健二先生もいました!


調理が始まってしまえば、周りの選手が気になるのはもちろんいつも通りの調理ができるか、自分との戦いにもなってきます。
三時間という長いようで日本料理という下準備の多い料理からしてみれば短い時間、選手の皆さんにとってもあっという間に過ぎてしまったことでしょう。


今回の予選には経験を積んで気持ちに余裕を持って調理にのぞめている人、かたやまだ若く場の雰囲気にのまれないよう必死に自分と戦いながら調理を進める人などいろんな人がいました。年齢制限がなく調理経験が5年以上であれば参加できるこの大会、今回取材した近畿・中国・四国地区大会だけでも幅広い年齢層での戦いが繰り広げられました。


初めて使う調理器具やガス台、焼き床との相性が合わず、苦戦しているように見える人も中にはいました。
しかしそんなことはわかっていたこと、相性が悪くとも焦らず、自分の料理を仕上げようと言う姿勢がやはり経験を積み重ねたプロの力なんだと感じました。


残り10分です というタイムキーパーの声が焦りを生みます、しかし、ほとんどの人が5分前には盛り付けを終えていました!


出来上がりの作品は別室ですべて番号順に並べられます。お皿も全て指定のもので、誰がどの作品かは公表されず、審査員も作業を評価する審査員と味を評価する審査員に別れます。味を評価する審査員は閉会式まで選手にも関係者にもわからないというスタイル。純粋に見た目と味、作業の様子だけで審査されます。


料理を作り終えたあと何名かの方にインタビューさせていただいくと、「緊張した」「いい経験になった」「思った通りにはいかなかった」など様々な感想を伺うことができました。


そして閉会式、いよいよ結果発表です!
今回は上位三名が二月に京都で行われる本選にすすめます


第三位!
河嶋 亮さん(宮川町 水簾)
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第二位!
樋川 達也さん(京湯葉料理 高台寺 羽柴)
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そして第一位!
岡本 健二さん(辻調理師専門学校)
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なんと、辻調の岡本先生が一位でした!

調理終了直後にインタビューさせていただいたとき、
にっこり笑顔でいつも通りの自分の料理ができたし楽しかった、最後は運に任せる
とおっしゃっていましたが、運も実力のうち。


岡本先生は実力で運を引き寄せて見事に優勝されました!
優勝がわかった直後には
ありがとうございました。次の2月の大会までにまた腕を磨いておきます。
と仰っていた岡本先生。日々の努力の積み重ねが大きな成功を導くのだと私たち学生に身を以て指し示してくれました。


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すべての料理にそれぞれの思いが込められた今回の
日本料理コンペティション
今回取材させていただいて数少ない日本料理の大会にかける選手たちの思い、実際の大会での緊張感など初めて知れたこと、感じたことがたくさんありました。
私たちPAはぜひ、2月の京都本選も取材させていただきたいとおもいます!


2013.10.17. 辻調理師専門学校 調理技術マネジメント学科 TSPA