ABOUT US

料理のチカラプロジェクト

ブログ

阿倍野の<放課後キッズクラブ>に協力しています

地域連携

2021.10.18

辻調理師専門学校の高度技術マネジメント学科では、NPO法人yucocoの主催する<放課後キッズクラブ>に協力しています。
この協力企画は夏頃に始まり、不定期で放課後や週末に、地域の子ども達と一緒に料理を楽しんでいます。
土曜日にあたるこの日は、保護者のみなさまも交えて親子丼を作りました。

料理を始める前に、まずはだしの飲み比べ。
昆布だしと一番だしを比べます。
みんな、昆布だけの味には慣れなかったようですが、かつお節が入ると美味しいとのこと。
昆布のグルタミン酸にかつお節のイノシン酸が加わると、相乗効果でうまみを強く感じることも説明しました。
一緒に料理をするだけでなく、料理にまつわる知識も披露します。

桂むきには子どもも興味津々です。
大根の切り口を見て、繊維のかたい外側と柔らかい内側の境目を確認。
みんなで玉ねぎや鶏肉も切りました。

親子丼の調味料を合わせます。
醤油とみりん、砂糖、それぞれをきちんと計量しました。



卵をたくさん割るときは、殻や血が入らないように一個ずつ小さな器に割り入れて確認し、
それから大きな器に合わせます。

あらかじめ録画していた映像を使って、米の研ぎ方も紹介しました。
子どもだけでなく、保護者のみなさんからもたくさん質問が出て、これまでに身に付けてきた知識で答えました。

教える楽しさ、難しさを感じながら進めた調理工程でした。
これこそ Docendo Discimus(ドケンド・ディスキムス/教えながら学ぶ)、辻調の建学の精神です。

親子丼が出来上がると、お味噌汁、ほうれん草のお浸しと一緒にみんなで試食しました。
美味しいと何度もおかわりする姿が見られ、
今まで食べられなかったネギが食べられたなどのうれしい感想もいただきました。

地域の方々と協力しながら企画・準備し、参加者に楽しんでもらう。
その一連の流れの中には、教室の外の学びがあります。
また、人や地域とも繋がっていけるという、料理の可能性に触れる好機にもなっています。