OSAKA

辻調理師専門学校 (製菓)

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2024年4月、辻製菓専門学校と辻調理師専門学校は
1つの学校として生まれ変わります。

新春を代表する【花びら餅】の実習

和菓子
製菓技術マネジメント学科
製菓衛生師本科

2023.01.25


今回は、冬休み明け、新年初の和菓子実習室の様子をお届けします!
作成している製品の一つは、新春を代表する【花びら餅】です。
このお菓子は、宮中や神社などの正月行事に使われた【菱葩(ひしはなびら)】に由来しています。
裏千家の初釜で提供される茶席菓子でも有名ですよね。
新春を寿(ことほ)ぐ格式高い行事菓子です♪・・・といった難しい話しも大切なので書いてみました。

では、実習室の様子を見てみましょう目
まず初めに、中餡の味噌餡(みそあん)を炊きます。(熱いですが頑張って!)


餡を薄紅色に着色します。(着色はセンス良く♪)


炊きあがりに白味噌を加えます。(味噌と餡って合うんです!)


炊きあがればバットに小分けにして取り出し、冷却します。

次に蒸した餅生地を分割し、手のひらを使って、ひとつずつ丁寧に、でも素早く小判形にのばしていきます。

最後に仕上げです。
餅生地に味噌餡とごぼうの蜜漬けをのせ、半月に折ります。


出来上がり。


餅、味噌、ごぼう!そしてお正月ということは?
気づきましたか、そうです!お雑煮ですね。


この花びら餅は【包み雑煮】とも呼ばれているんですよ。


今回は花びら餅の他にも、
練切生地で【寒椿(写真上)】【寒牡丹写真(写真下)】も同時に作成しています。


炊きあがった練切生地を、熱いうちに漉して、練って滑らかにします。

包餡します。


茶巾で絞って形を作ります。

仕上げに、しべを付けます。


箱に詰めて出来上がり~。


とても高度な技術が必要な製品ですが、とても上手にできていますね\(^o^)/
1年前は和菓子を作った事も無かった学生たちが、こんなにきれいな製品を作る事ができるようになりました!

これからもいっぱい練習して、勉強も頑張りましょう!

~プロフィール~
辻製菓専門学校 和菓子担当
加納みどり

和菓子の世界に飛び込んで四半世紀。
前職は国家公務員という変わった経歴の持ち主です。
18歳からず~っとバイクに乗っていましたが、
腰痛の悪化によりついに愛車のハーレーを手放しました。
ただいま趣味を探して彷徨い中のアラフィフ女子(笑)です。