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【辻調おいしいレシピ・Pick UP! 食材編】第17回 ブルーカーボン
2021年03月03日

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●本日のレシピ
一番だしの引き方
かき玉汁


「カイソウ」には、花を咲かせて種子によって繁殖する「海草」と、胞子で増える「海藻」がありますが、食用としておなじみのコンブやワカメなどは後者になります。
どちらの「カイソウ」も光合成により二酸化炭素を酸素に変える働きがあり、炭素を蓄積してくれるため、温暖化の中その重要性に注目が集まっています。

地球の酸素の3分の2は、植物プランクトンや海草、海藻による光合成で作られています。
光合成に関係する色素としてはクロロフィルがありますが、海藻の中には太陽光線の届きにくい海中で生息するため、光をよく吸収できるように陸上の植物にない独自の色素(フコキサンチンなど)をもっているものもいます。
海藻などにより蓄積された炭素は、森林が取り込む二酸化炭素(グリーンカーボン)の海洋版で、「ブルーカーボン」と呼ばれています。
中でもコンブは地球上の光合成をする生物の内、最も高い能力を持っており、杉の木の5倍もの二酸化炭素を吸収する能力があると言われています。

温暖化による海水温の上昇がコンブの水揚げ量の減少の原因の一つになっていることを併せ考えると、この悪循環をどこかで断ち切らないと、という思いが湧いてきます。
海での対策としては、各地で海草のアマモ場の復活への取り組みが行われており、また北海道や東北以外でもコンブ養殖に取り組んでいる地域もあります。
他の温暖化対策を含め、成果が出ることを期待したいところです。

※ブルーカーボンは2009年、国連環境計画(UNEP)が提唱した。海は大気からCO2を吸収しており、アマモやコンブといった海草や藻類は海中でCO2を取り込み、CO2削減と気候変動の緩和に役立つとされる。

コンブに関しては「美食地質学入門」でも取り上げています。

企画部 藤井嘉人

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