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和食WEBマガジンWA・TO・BI 日本料理のことば「卯の花(うのはな)」

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2022.04.07

『あまから手帖』による料理人のための和食専用ウェブマガジン「WA・TO・BI」では、最新の調理技術、大切にされてきた古い仕事、生産者による食材紹介、日本の酒のこと、うつわの知識、雑学など、日本料理にまつわる旬の話題が日々更新されています。

●WA・TO・BI
https://www.watobi.jp/

辻調はそのなかで、「日本料理のことば」を担当し、月に1度「へぇ~」と思える語源由来を紹介しています。

2022年4月のテーマは「卯の花」。おからを雅な呼び方にした言葉です。他に雪花菜(きらず)という呼び名もあります。今回は、おからの別称の謎を取り上げてみました。


こちらの写真は、カメラマンの東谷幸一さんの撮影によるものです。料理は「卯の花和え」と「きらずすし」の2品。キリっとした写真に仕上げてくださりました。なお写真の確認は、「WA・TO・BI」編集長の中本由美子さんとともに行っています。原稿が難航気味の時も、いつも的確なご助言をくださるので、とてもありがたいです。





今回の調理は、日本料理の大引伸昭先生(エコール 辻 大阪)が担当しました。助手には、すしの専門教員である堀井翔先生(辻調理師専門学校)が初登場です。おからは、言ってしまえば豆腐のカス。安価な食材です。料理屋向きではない?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。替えがきかない魅力をもち、ちゃんと高級料理でも使われています。江戸時代にも、庶民の食の側面と、偉い人たちのご馳走の側面のどちらも確認されているんですよ。


大引先生と堀井先生チーム。仕事が早くて驚きのコンビです。

「あじ卯の花和え」の卯の花は、雪のような白でパラパラに。「鯛きらずすし」の卯の花は、しっとりと、色は少し黄がかった仕上がりで。



それぞれ拡大してみました。色の違いと質感の違い、わかりますか?

空木の花(=卯の花)が咲くのは、初夏の頃。まさにこれからが最盛期です。ぜひご一読ください。

卯の花【うのはな】─レシピ付き

https://www.watobi.jp/word/1927.html(閲覧には会員登録が必要です)