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日本料理・今井 湧貴先生【第10回ジビエ料理コンテスト】にて1位を受賞

受賞のお知らせ

2026.02.17

「第10回ジビエ料理コンテスト」一般部門にて、日本料理・今井湧貴先生が1位(農林水産大臣賞)を受賞しました。
このコンテストは、国産のシカやイノシシなどのジビエを活用し、家庭でも安全においしく楽しめるレシピを広く募集するものです。食の楽しみの探求のみならず、鳥獣被害対策や地方創生、SDGsの推進にもつながる取り組みとして開催されており、一般部門と小・中・高校生部門の2部門で実施されています。
https://www.gibier-contest.jp/





●受賞作品●
「猪肉と鹿肉真薯のお椀~感謝して頂く命の恵み~」



●今井先生コメント●
猪肉の持つ上品な脂と、今回使用した骨付きばら肉に代表されるコクを生かしつつ、鹿肉のすっきりした赤身の旨味を加えることで双方の良さが感じられるお椀をつくりました。試作の段階では舌触りや食感が課題でしたが、猪の骨付きばら肉を焼いた油を卵黄と合わせ、卵の素として真薯生地のつなぎに加えることでコクをだし、滑らかな舌触りに改善しました。また、猪が普段食べているキノコ、栗、山の芋を加え、信州味噌で焚くことで、食感にアクセントがつき、複雑な旨味が感じられるように工夫しました。吸地には、昆布だしをベースに、今回使用した蕪などの野菜の皮を余すところなく使用し、昆布や野菜のグルタミン酸と猪肉、鹿肉がもつイノシン酸を掛け合わせた出汁を引くことで、旨味の相乗効果を引き出しています。

昨年も出場しましたが、猪肉の良さを十分に引き出せず、最終審査で悔しい思いをしました。今回は猪肉と鹿肉の両方を使用し、それぞれの魅力を生かした料理に挑戦。鉄分が豊富な食材にビタミンCを含む蕪のすり流しに合わせるなど、栄養面も意識した構成が評価につながりました。猪やシカが食べるキノコや栗、山の芋を副材料に用い、料理名を「感謝して頂く命の恵み」と名付けました。限りある有効な植物資源に感謝し、命を頂き、おいしく調理し提供することで社会貢献出来ればと考えています。

学生時代に橋本先生からご指導いただいた経験が、今の挑戦の礎です。現在は学生コンクールの指導にも携わっていますが、自らも学び続け、得た技術や経験を学生へ還元したいと考えています。やってみたい、チャレンジしたいという想いを持つ学生たちを、これまで自分がしていただいたように導いていくことが私の夢です。