製菓・堀越花依先生【ラ・メイユール・ガレット・オ・ザマンド/グラン・パリ最優秀ガレット・デ・ロワ賞】第3位に輝く
2025年12月5日、Syndicat patronal des Boulangers-Pâtissiers du Grand Paris/パリ パン菓子組合(会長:フランク・トマ氏)が主催する「Classement de la Meilleure Galette aux Amandes du Grand Paris ラ・メイユール・ガレット・オ・ザマンド/グラン・パリ最優秀ガレット・デ・ロワ賞2026」において、辻調理師専門学校 東京の堀越花依先生の作品が3位を獲得しました。 
堀越花依先生(現地にて)
本大会は毎年フランス・パリで開催される伝統あるコンクールで、イル=ド=フランス地域圏のパリ市、オー=ド=セーヌ県、セーヌ=サン=ドニ県、ヴァル=ド=マルヌ県を中心とするブーランジュリーが技を競い合い、その成果はランキングとして発表されます。入賞した作品は「優れたガレット・デ・ロワ」として広く告知され、消費者の購買にもつながる重要な指標となっています。
審査では、ガレット・デ・ロワの外観や焼き加減、全体のバランス、パイ生地の仕上がり、さらに中に詰められたアーモンドクリームの味わいと食感まで、細部にわたりチェックされます。これらの要素を、専門家や食の関係者からなる審査員たちが多角的に評価し、総合的な採点がおこなわれます。
日本からは、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ(会長:永井紀之氏/パティスリー・ノリエット)が長年の功績により特別参加枠を持っており、堀越先生は2024年の国内大会で優勝したことで、本大会への出場権を獲得しました。195件の応募のうち規格外を除いた165作品のなかで3位という結果は、初挑戦となる国際舞台での大きな快挙です。
堀越先生の作品(手前とその奥の2台)
●堀越花依先生 受賞コメント●
昨年、日本で開催されたガレット・デ・ロワコンテストで優勝し、今回パリの大会に出場することができました。学生時代にアマチュア部門へ挑戦した7年前の自分には想像もできなかった経験であり、とても感慨深く、ここまで支えてくださった方々や巡り合った出来事に心から感謝しています。
パリ大会出場が決まってから、1年という準備期間がありましたが、フランスと日本ではガレット・デ・ロワの傾向が異なり、本場のそれを直接見ることなく進めることに大きな不安がありました。自分だけでは煮詰まってしまうので、精通されたシェフにご意見を伺うべく作品を持って出向き、助言をもとに修正を繰り返し、やれることはやった! と思えるまで試作を重ねましたが、それでも不安をぬぐい切れぬまま、パリ大会を迎えました。しかしいざパリで作業を始めると、不思議と自信が湧いてきました。初めての環境で緊張して作業しているのに、戸惑うことなく動く自分の手の感覚が信頼でき、これまで積み重ねてきた7年間の全ての経験が今の自分を作ってくれたのだと強く感じることができたからです。順風満帆ではなかったからこそ身についたものが、パリで自分の背中をぐっと押してくれました。
結果は3位。嬉しさはもちろんありますが、日本人最高位の2位に一歩届かず、悔しさも残りました。ですが、自分の力を出し切り、納得のいく作品を提出できたということが何よりの収穫です。
これまで、本当にたくさんの方々にお力添えをいただきました。特に身近な先生方は、長期間にわたり挑戦の場を与えてくださり、技術面・精神面でもサポートしていただきました。それらがあってこその今回の結果であり、東京校の先生方には本当に感謝しています。一つのお菓子にここまで真剣に向き合えたことは、私にとって人生の財産です。今後はその経験を惜しみなく先生方や在校生に共有し、還元していきたいと思います。


