OSAKA

辻調理師専門学校 調理

ブログ

「留学生は辻調で日本料理を学びます!」 ~日本料理だけを学ぶ辻調 ブログ6~

日本料理クリエイティブ経営学科

2022.06.29

韓国語で読みたい方はこちら

昨年4月に日本料理本科(1年制)日本料理クリエイティブ経営学科(2年制)が
辻調理師専門学校の日本料理学科として開校しました。
この2つの学科では日本料理の会席料理を中心に学びます。
日本人は勿論の事、毎年多くの留学生も入学してきます。

今回は日本料理クリエイティブ経営学科に在籍する留学生にクローズアップしてみました。


この学科には韓国、中国、台湾、インドネシアなどからの留学生が多数在籍しています。
今回は韓国からの留学生4人にいろいろ聞いてみました。
向かって左はクォン・ミンソさん(22歳)
そして在籍する留学生の中では最年長のイ・ジョンチャンさん(35歳)


ムン・ジョンさん(27歳)黒マスクのキム・アヒョンさん(33歳)


ではさっそくインタビューしていきますよ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q:4人は日本に来て何年目ですか?
「全員3年目です」1年は大阪の日本語学校で勉強、昨年日本料理クリエイティブ経営学科に入学して今2年生となりました。

Q:日本料理をやりたいと思ったきっかけを教えてください。
僕は子供のころから日本のアニメ「ドラゴンボール」「スラムダンク」が好きでよく見ていました。
アニメの完成度のすばらしさから日本の事を調べだしているうちに日本の文化にも興味を持つようになりました。
日本の歳時(節分や雛祭りなど)を取り入れた会席料理というものがあることを知り、食べてみたいと思うようになりました。
韓国では寿司をよく食べていました。(ムンさん)

私は小さいころから料理人になることを決めていました。
中国料理のように鍋を振って作るようなダイナミックな料理より
静かに包丁の切れ味で作り出す日本料理の方が私には魅力に感じました。(イさん)

僕は食べることに興味があり特に天ぷら、焼鳥、日本のラーメンが大好きで
将来日本料理店を経営したいと思っていました。(クォンさん)

私は学生時代、科学を専攻して勉強していました。料理と科学は深い関係があります。
その中でも素朴な食材、単純な作り方をする日本の「手打ちそば」には
実は奥の深い知識と技術が存在することを知り興味を持ちました。
日本に来てからそば教室にも通っています。近い将来、絶対に韓国でそば屋をやりたいです!(キムさん)

Q:みなさんそれぞれ夢の実現のため日本に来たわけですが、
  日本料理クリエイティブ経営学科に進学を決めた理由を聞かせてください。

私は韓国で美味しいそば屋があると聞いて食べに行きました。
韓国ではたぶん一番美味しいそば屋だと思います。
話を聞けば主人は辻調を卒業していると聞いて辻調について調べました。
ソウルをはじめ韓国で成功している日本料理店の主人は辻調卒が多いことを知りました。
一昨年、日本料理だけを学べる学科ができると聞いてすぐに決めました。(キムさん)

僕は辻調へ行くことを決めていましたが一昨年ソウルでの学校説明会を聞きに行ったとき、
日本料理だけを学べるコースができると聞いて決めました。(ムンさん)

辻調は韓国でも一番有名ですが新しく日本料理の学科ができることを聞いて私も決めました。(イさん)

僕も同じような理由かな(クォンさん)

Q:では次の質問です。昨年1年生の授業を通じて何ができるようになりましたか?


入学してからすぐに「薄刃包丁」を使った包丁技術を何度も練習しましたが最初はボロボロでした。
大根を千切りにする練習で最初に大根を薄くへぎますが、
先生は大根を押さえている指の感覚で厚みを計ると言われていましたが全くできず、
大根の近くまで目を近づけてへいでいました(笑)(ムンさん)


今は大根を抑える指の感覚だけで同じ厚さにへぎ、正確な千切りができますよ。(ムンさん)


野菜を使った包丁技術で一番むずかしかったのは大根の桂剥きです。
1年前はまず途中ですぐに切れてつながりませんでした。(イさん)


僕は分厚い桂剥きしかむけませんでした。
5㎜厚さはあったと思います大根がバキバキ言っていました。(笑)(クォンさん)
*試験では2㎜以下が合格です。(笑)


桂むきは私も苦手でした。
毎回、前回より少しでもまっすぐ、長くむけるように床をめがけてむいていました。
なつかしいなぁ~(キムさん)


Q:みなさん苦手な桂むきをどのように克服しましたか?

何ができていないからむけない、という理由は個人ごとに違うと思います。
先生が用意してくれた桂むきの動画を何度も観てコツをつかみました。
留学生は言葉の意味が解らないことがあるので
動画から流れる先生の説明を何度も繰り返し聞くことで理解が深まります。(イさん)


Q:では2年生になったイさんの桂むきを見せてください。

 「まかせてください!」


今では苦手だった桂むきも、まっすぐ途中で切れることなく薄くむけます。


Q:桂むきのほか、日本料理ならではの包丁技術は向上しましたか?

では「刻み葱」をご覧ください。「ささがき牛蒡」も続けてご覧ください。



次は「茄子のねじむき」ですが技術の前に包丁の切れ味が良くなければ絶対にスムーズにむけません。
イさんは包丁研ぎがうまい証拠でもあります。



野菜を使った切りもの、むきものを一部紹介しましたが、
数多くの魚を卸す、造りを引くことも今日は紹介できませんが、できるようになりました。


Q:再度、質問に戻ります。日本での休日の楽しみ方について教えてください。
  ではムンさんに代表で聞きます。答えてください!

やはり食べ歩きですね。せっかく日本に来たのだから貯めたお金はすべてつぎ込んでいます。

Q:へーすごいねぇ。ところで食べ歩きに行くお店はどのように決めていますか。

だいたい、食べログでの高評価店やSNSの情報を見て決めています。
イさん、クォンさんと一緒に行くことが多いです。


先日は東京、日本橋蛎殻町「すぎた」という高級すし店に行ってきました。
一人料理だけで5万円でしたが、絶対行きたかった店なので予約が取れたときは嬉しかったです。
噂とおりの高レベルでした。寿司を食べたときに口の中で、すし飯がほぐれる感覚が絶妙で最高でした。
日本に来る前から日本料理店への食べ歩きを楽しみにしていましたが大阪、京都、東京で高評価の店を調べていました。


東京に行ったとき、包丁屋に寄りました。そこで1本の包丁に一目ぼれしました。
両刃の出刃包丁です。7万円もしたので迷いましたが思い切って買いました。
私の宝物です。(イさん)日本料理にかける本気度が強く感じられます。

Q:最後に将来の夢を聞かせてください。

私は卒業した後、5年後にはソウルで会席料理店を開業します。
京都の日本料理店「緒方」のようなシンプルで素材の味が際立つような料理を提供したいです。(イさん)

僕は日本で就職して10年後、選りすぐりの日本酒を扱う日本料理店をソウルで開きたいです。
そのために日本酒の資格を取る勉強中です。(ムンさん)

私は3年後に韓国で手打ちそば屋を開業します。
そばだけでなく辻調で学んでいる日本料理も提供できればと思っています。(キムさん)

僕はまず日本で就職してから考えます。(クォンさん)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

卒業まで約8カ月、授業内容もこれからもっと高度になっていきますが
志の高い君たちなら大丈夫でしょう。また話を聞かせてくださいね。お疲れ様でした。

今回は包丁技術について紹介しましたが、
今後はすし実習、グループ実習など実際に料理が作れるようになった内容も紹介していきますね。


~プロフィール~
辻調理師専門学校 日本料理
小川 健
香川県出身。
私は今から35年前に辻調理師専門学校を卒業しました。
その当時と今も日本料理の基本は変わっていません!
揺るぎない基本をしっかり学ぶことが技術と知識を向上させる近道です。
日本料理に興味のある人、興味はあるけど自信のない人も大丈夫!
日本料理本科、日本料理クリエイティブ経営学科では
「難しいことが簡単にできるようになる」授業内容になっています。
どんな授業だ?これからも授業の様子はブログで紹介していきますよ!ご覧ください。