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"グレーテル"のスタジオから【よみがえる門前菓子】

グレーテルのかまど
テレビ

2025.01.14

1月13日放送の「グレーテルのかまど」は、いかがでしたか。

今回の、グレーテルが残したメッセージは
「願いがかないますように」



今宵ひもとくのは、「よみがえる門前菓子」です。
レシピ指導は、上元純一先生。



明治維新の激動期に次々と姿を消した門前菓子。
奈良県桜井市にある長谷寺の門前菓子もそのひとつでした。
そんななか、明治の神仏分離令で失われた古儀復興にも尽力してきた春日大社の権宮司さんが、
古い文献を読み漁り、往時の姿を復元してよみがえらせたのが「女夫まんじゅう」です。
赤と白のまんじゅうが、女夫(めおと)のようにぴったりと重なって愛らしく、
かつてはお祝い菓子として贈ったり、長谷寺詣の旅の無事を祈ったり。
夫婦の絆を強くするという言い伝えもあったとか。

今回は、かまどオリジナルの「女夫まんじゅう」を作ります。
赤は、お酒の風味の酒まんじゅうに、白は、山芋が効いた薯蕷まんじゅうに。
赤、白どちらにも「山の芋」を使います。
別名「霧芋」という名の芋で、粘りが強いのが特徴。
山の芋は、円を描くようにして、できるだけキメを細かくすりおろしておきます。



まず、赤のまんじゅうから。酒粕を入れ、すりおろした山の芋を混ぜる。
山の芋の粘りが強いので、ダマにならないように混ぜていきます。
酒粕と山の芋が混ざったら砂糖、色粉を入れて、薄力粉とベーキングパウダーを加え、
10グラムずつに分割。



そして、かまどが用意しておいてくれた「あん」を包みます。



つぎは、白のまんじゅう。
こちらは、芋の風味をより強く感じるように、赤の4倍の量の芋を使います。
さらに、風味付けにゆずの皮のすりおろしと果汁を入れて、
うるち米でできた細かい粉「上用粉」を少しずつ入れます。
生地を引っ張って折りたたんで。これを何回も繰り返して上用粉をまんべんなく混ぜこみます。



生地ができたら、赤いまんじゅうと同じようにあんを包み、いよいよ蒸し器に。
表面に霧吹きで水をかけて、表面の粉にも火が通るようにします。




蒸しあがった紅白のまんじゅうは粗熱をとり、
かまどが用意してくれた"白みそあん"でつなぎ合わせれば「女夫まんじゅう」の出来上がり!




お酒入りの芳醇な赤まんじゅうと、ほのかにゆず香る白まんじゅう。
そのふたつをつなぐ白みそあんとのハーモニーが楽しめる、なんとも贅沢な女夫まんじゅうでした。

よみがえる門前菓子「女夫まんじゅう」レシピはこちら


月曜日の夜は、「グレーテルのかまど」をお楽しみに!
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「グレーテルのかまど」https://nhk.jp/kamado
毎週月曜日放送 22:00~22:25(NHK Eテレ)
【再放送】翌月曜11:05~11:30(NHK総合)、翌水曜15:10~15:35(NHK Eテレ)
★「グレーテルのかまど」過去放送分の裏側やレシピはこちら↓
https://www.tsuji.ac.jp/hotnews/cat621/cat709/index.html
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