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毎日新聞「美食地質学」第29講 和泉山脈の隆起 アユ

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美食地質学入門

2025.09.02

2025年9月2日(火)刊行の『毎日新聞・夕刊』に、「美食地質学」が掲載されました。
「美食地質学」は、食通のマグマ学者・巽好幸先生(ジオリブ研究所所長)と、辻調理師専門学校の教員が、地質学と美食の関係をテーマに、それにまつわるお料理とお酒を楽しみながら対談をおこない、理解を深めていくという企画です。

第29講のテーマは「和泉山脈の隆起 アユ」です。暦の上では秋ですが、真夏のような暑さが続くなか、夏の季語でもあるアユから歴史や地形の成り立ちをひもとくべく、アユ料理で知られる奈良・下市口の「つるべすし 弥助」を訪れました。対談は、辻調理師専門学校の日本料理・安場昌子先生が担当しました。

>毎日新聞「美食地質学」第29講 和泉山脈の隆起 アユ
https://mainichi.jp/articles/20250902/dde/012/070/004000c(閲覧には会員登録が必要です)


つるべすし弥助さん。
日本で最も古いすし屋と言われています。


店の前には、平維盛の旧跡を表す石碑が。歌舞伎や文楽の演目でも知られる『義経千本桜』の舞台になったお店です。

久々のロケなので、巽先生と安場先生もこの日を楽しみにしていましたよ!

(左)巽先生 (右)安場先生

今回のテーマ食材は、「吉野のアユ」です。
その昔、吉野はアユがたくさんとれる地でした。献上品としても一等品で、すし(ここでいうところのすしは、生なれずしのこと)は都に運ばれていました。建物の中にはその名残と思われる釣瓶桶が展示されており、歴史を感じることができます。



いただいたアユ料理の一部。



こちらのお店ではご主人が代々「弥助」を名乗るそう。当代の宅田太郎さんからお話を聞かせていただきました。
吉野のアユの現在のお話、吉野に居を構える店として伝統をどのように守り伝えるか、考えさせられるお話でした。
お忙しいところありがとうございました。
今回の内容は、毎日新聞のデジタル版でもご覧いただけるので、ぜひお目通しください。

次回の『美食地質学』は、10月7日(火)の毎日新聞夕刊で掲載予定です。お楽しみに。