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第21回「ガレット・デ・ロワ コンテスト」エスポワール部門優勝

受賞のお知らせ

2023.12.06

2023年11月16日(木)、第21回「ガレット・デ・ロワ コンテスト」の最終審査がおこなわれ、「エスポワール部門(アマチュア・学生部門)」において、エコール 辻 東京 辻製菓技術マネジメントカレッジの学生が優勝しました。本大会を持って、辻調の学生は3連覇となります。
過去の大会レポート >19回大会(2021年度)20回大会(2022年度)

本コンテストは、ガレット・デ・ロワという伝統菓子が持つ本来の魅力や文化を大切し、次世代への伝承を目的とするものです。審査基準は、ガレットの外観、焼き加減、全体のバランス、パイ生地の出来栄え、中のアーモンドクリームの味と食感など、正統派ガレット・デ・ロワに関する理解と技術が、様々な角度から総合的に評価されます。日本を代表する名だたるシェフたちが審査員に名を連ねています。


【第21回「ガレット・デ・ロワ コンテスト」エスポワール部門 審査結果】
優 勝:中村 柚葉さん(エコール 辻 東京 辻製菓技術マネジメントカレッジ2年生)


たくさん練習を重ね、コンテスト当日に至るまで
たくさんの努力を積み重ねてきた3名の様子をお伝えします。

今年は、校内で大会エントリー希望者はなんと30人以上いました。まず校内予選を行い、学校代表を5名選出。8月末から練習を重ねてきました。

このコンテストで、まず課題になるのは、9月末の書類審査。写真とレシピを提出するこの審査に通らないと、実際に審査員の方々に食べてもらえませんが、エコール 辻 東京からは5名中3名が通過。(辻製菓技術マネジメントカレッジ2年生から1名、辻製菓マスターカレッジ1年生から2名)

ここから最終審査に向けた練習を続けました。

この練習期間中はもちろん授業もあるため、練習ができるのは朝早く登校して、授業の合間に、放課後に、とかなり過密なスケジュール。そんな中でも、練習を重ねるごとに彼女たちのガレット・デ・ロワへの想いは熱くなり...
練習が終わっても質問が止まらなかったり、たくさんの先生方に自分の作品を食べてもらい、アドバイスをもらいに行ったりと、とにかく熱心に向き合っていました。

3人の作品のこだわりポイントはたくさんありましたが、特にこだわっていたのは「パイ生地の層の食感」でした。

パイ生地は、サクサク、ハラハラ、軽い生地でおなじみですが、わずかな力加減(生地への負荷)の違いで、出来上がりの食感が変わってきます。生地の捏ね具合や、伸ばす厚みなど、少しづつ条件を変えながら試作を重ねていました。自分の意志で作品の出来をコントロールできるようになることも大きな成果だったのではないでしょうか。

また、選手内の雰囲気の良さも印象的でした。日々の疲れがたまっている中で、弱音を漏らす人はおらず、いつも笑顔でした。また、書類審査で落ちてしまった学生が手伝いに来てくれた日もありました。

最終審査での結果は、中村さんが見事1位に輝きましたが、その一方で、入賞できなかった2人は悔しい結果に終わりました。ですが、3人全員がしっかりとお菓子作りと向き合い、大きく成長したと感じています。


コンテストを通してひとつのお菓子にしっかりと向き合う、という経験を学生時代にできたことを、今後のキャリアに生かしてもらえたら嬉しいです。

中村さん、優勝おめでとうございます! 3人とも、本当にお疲れ様でした!!!